助言 ページ35
Aさんにメンバーと会わせてから3日後。俺はある相談をシルクとマサイにしてた。
「誕生日プレゼントなー……」
「何あげれば喜ぶかな……」
「Aさんならモトキから貰った物なら何でも喜びそうだけど」
「そういう答えは求めてない」
「えー、いい案だと思ったのに」
マサイの案は悪いけどダメ。根本的な解決にはならない。そんな文句言うなら自分で考えろって話だけど、これが笑えるくらい全く思い付かないんだよな。
……いや本当は笑ってる場合じゃないんだけど。だってAさんの誕生日まで2週間を切ってる。さりげなく欲しい物ないかって聞いた事あるけど特にないって返ってきたし。
「Aさんへの誕生日プレゼントだったら、絵に関係する物はダメなん?」
「それは勿論俺も考えたけど、Aさんプロじゃん。それなりに使ってる物は拘りがあると思うし……」
「あー……」
「……あ、俺いい物思い付いた」
「何?」
シルクが何か閃いたらしい。碌でもない事があるからどうも不安。でも今はそんな事言ってる場合じゃない。今は質より数が欲しい。
シルクが部屋に飾ってあるAさんから貰った似顔絵を指差しながら言う。
「あの絵、どんな画材使ってんのか聞いたら100均でも売ってる色鉛筆だって言っててさ」
「え、そんなのであれ描いたの?マジで?」
「俺もびっくりしてさー。しかも24色の色鉛筆な。24色以内であのクオリティーってマジ尊敬するわ」
だからさ、とシルクは続けた。シルクの言葉に、あんなに悩んでたのにそれが嘘のように消えていった。これ程シルクに感謝した事はない。そう言えば失礼な奴だな、と笑いながら肩を叩いてきた。
でもそう言った顔はとても優しかった。喜んでくれるといいな!だって。マサイもAさんの反応聞かせてくれよ、と言って笑っていた。
早速準備しないと。俺は2人にありがとうと言ってシルクの部屋から飛び出した。
あぁそうだ、ケーキも予約しとこう。Aさん甘い物好きって言ってたから美味しい誕生日ケーキを予約しよう。喜んでくれるかな。
Aさんには最高の誕生日を過ごしてほしいから、俺頑張るよ。
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瀧(プロフ) - wwwさん» 作者もです笑 作者の願望が詰まった作品になっております笑笑 (2019年7月18日 22時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
www - ああ、こんな恋したい (2019年7月17日 18時) (レス) id: 423bf3fc22 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - ひなさん» そう言っていただけて嬉しいです!頑張ります(≧∀≦) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
瀧(プロフ) - wwwさん» ありがとうございます(*゚▽゚*) (2019年7月4日 14時) (レス) id: 5c3fcd6700 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - この小説好きです。投稿頑張ってください! (2019年7月4日 0時) (レス) id: 0d818dd5f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀧 | 作成日時:2019年7月1日 0時