優しい彼の裏の顔【竈門炭治郎】【鬼滅の刃】

19話 ページ20

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善逸side








放課後。
Aとのデートで、俺は教室で待っていた。

どうやら、先生に提出しなくてはいけない物があったらしい。


ふと窓の外を眺めると、雲行き怪しくて何だか不気味だった。





「…A遅いなぁ」





かれこれ30分程待っただろうか。
一向にAが来る気配がない。

流石に心配になって、俺は職員室に向かった。
誰に会いに行ったか聞きそびれたから、担任の元へ向かった。


その途中で、宇髄先生と会った。





「お、我妻じゃねェか。
…どうした？そんな焦った顔して」





派手に汗かいてんじゃねぇか、と宇髄先生はケラケラと笑った。





「A、見ませんでしたか」


「んぁ？神林…
____そういや竈門と手ェ繋いで帰ってたぞ」





炭治郎と、手を繋いで…？
…違う、アイツに脅されて引っ張って連れて行かれたんじゃ…！！！






「…Aがアイツに攫われた」


「んな大袈裟な…
…いやその顔本当なんだな」





すぅっと、宇髄先生は真剣な顔になって話を聞いてくれた。

炭治郎の"音"がまるで別人のようになっていた事、
Aが物凄く怯えていた事など…全部話した。






「…そりゃあ不味いな……」


「先生、俺…Aの事助けてくる」


「！…お前の身が危ねぇだろ」


「それでも好きな人を守りたいんだよ」





そう言うと先生は黙りこくってしまった。









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