彼酔｡-ｶﾚﾖｲ-【Ren･N】

彼酔。11 ページ11

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片付けをしていたらあっという間に日は沈んでいて夜になっていた。





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彼は叔母さんが手紙に記していた通り


料理も何もできないみたい。





三食はいつもコンビニのものばかりって言ってたから




これからは私が作ることにした。





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今日はあまり食材がない簡単なものしか作れなかったけど

今はそれも食べ終わって一段落していたところ。






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『なぁ、Aももう20歳やんなぁ』




「そうやよ」




『じゃあ、一緒に飲もうや』






･






それは私がずっとしたかったこと。



でも私はお酒にあまり強くない。






だけど、彼と飲めるのならば飲みたい。






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だから酔ってしまうのを覚悟して


グラスの音を鳴らして乾杯した。





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口に含むと広がるほんのり苦いお酒の味。




彼と初めてキスした記憶がよみがえる。

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