5 手紙 ページ6
窓の向こうでは小鳥が自由に飛んでいる｡けどこの部屋はとても重苦しい空気が漂っている｡
貴｢…｡｣
ｽｸ｢お…俺!!ｺｰﾋｰ作ってくる!!!｣
ﾀｰｹﾞｯﾄが慌てて部屋を出て行く｡
貴(…いや｡これは良いﾁｬﾝｽだ｡付き合えばﾀｰｹﾞｯﾄに隙が出来､ﾗﾎﾟｽさんの依頼が2､3日で終わる…｡)
ﾀｰｹﾞｯﾄが戻ってきた｡
ｽｸ｢ん｡｣
ｺｰﾋｰの入ったｶｯﾌﾟを渡される｡ｺｰﾋｰは吸血鬼になってからも飲んでいる｡味はしないが香りを楽しめ､飲めば安心する｡
貴(美味しそうな香り｡)
ｺｰﾋｰには五月蝿い｡愛した人もそうだった｡私達は気が合い｡互いを理解していた｡まさに運命の相手だった｡けど……｡
ｽｸ｢う゛わくしょん!!｣
ﾀｰｹﾞｯﾄのくしゃみで我に帰った｡
貴｢あの｡さっきの事ですが…｡｣
ｽｸ(やべぇ｡絶対にﾄﾞﾝ引きされたな…｡そりゃ急に好きとか言われたら｡)
貴｢…いいですよ｡貴方命を救ってくれたし｡付き合ってもいいですよ｡｣
ｶﾞｯｼｬｰﾝ!!!ﾀｰｹﾞｯﾄが持っていたｶｯﾌﾟを落とした｡
ｽｸ｢ほ､本当か?｣
貴｢あ…ｺｰﾋｰ大丈夫ですか?｣
ｽｸ｢…悪い!!今片付ける!!｣
私も手伝い破片を拾った｡
ｽｸ｢なぁ｡名前教えてくれないか?｣
貴｢そうですね｡Aです｡｣
ｽｸ｢宜しくな!A!!｣
そして握手を交わした｡
暫くし私は小屋へ帰る事にした｡ﾀｰｹﾞｯﾄも一緒に｡
貴(面倒だが仕方ない｡)
並んで街を歩く｡
貴｢…｡｣
ｽｸ｢なぁ｡お前日本人か?髪と瞳が黒いし｡｣
貴｢…祖母が日本人でｸｫｰﾀｰなんです｡｣
ｽｸ｢へぇ｡｣
貴｢ｽｸｱｰﾛさんは兄弟とかいるんですか?｣
ｽｸ｢4つ離れた妹がいる｡けど俺何年も会ってねえから居場所は分からねえ｡｣
私も同じ様なものだ｡祖父母は10年前に亡くなり｡両親は私が死んだ後にｲﾀﾘｱを離れてしまった｡
ｽｸ｢A大丈夫か?｣
貴｢あ…!少し考え事してました｡すみません｡｣
小屋に着くと入口に青い封筒の手紙があった｡ﾗﾎﾟｽさんからだ｡ﾀｰｹﾞｯﾄにバレない様に読む｡
『Aちゃん､すまないが急用ができ2週間近くｱﾒﾘｶへ行く事になった｡ｳﾞｧﾘｱｰの件は延期だ｡帰ってきたらまた手紙を出す｡ ﾗﾎﾟｽ』
貴(…最悪｡何故2週間も好きでもない人と恋人に…｡)
ｽｸ｢どうした｡｣
貴｢いえ､何も｡中散らかってますがどうぞ｡｣
私今泣きそうです｡
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X - つ…続きが読みたい…。作者さん更新頑張って！！！！！ (2014年12月24日 21時) (
レス) id: 1d3988de43 (このIDを非表示/違反報告)
REBORNふぁみりー(プロフ) - 始めまして!!スクのさりげない優しさに心がｗｗ (2012年2月22日 18時) (レス) id: 338bd5bb69 (このIDを非表示/違反報告)
水燐(プロフ) - 久しぶりです！この後の展開がとても気になります。更新ガンバです！ (2012年2月19日 19時) (レス) id: 219abe34a6 (このIDを非表示/違反報告)
水燐(プロフ) - みなみなの小説いつみても面白いね！ティナとスクが一緒にいる話とてもよかった！あ、みなみなもタメでいいよ！これからよろしくね (2011年12月23日 20時) (レス) id: 219abe34a6 (このIDを非表示/違反報告)
水燐(プロフ) - 友リスに載せてもいいですか？あと、タメでもいいですか？敬語とか苦手なんで・・・ダメなら大丈夫です！ (2011年12月6日 21時) (レス) id: 219abe34a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみな | 作成日時：2011年5月6日 0時
