治くんは、おさまらん。 (ページ33)

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治くんは、充電量がおさまらん。ページ33

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その後、今は春高前やし、変に騒ぎ立てられたら面倒や.......ってことで、

私達が付き合ったことは秘密にすることにした。

.......まぁ、建前はそれやねんけど、

本音は、正直な所、未だに治くんの隣におってええんか自信が持てへん自分がおるからや。

例え治くんと私が良くても、

治くんのファンとかファンとかファンが.......
私達の関係を許さんやろ.......っていう。

ちなみに治くんの方は、

少し北さんが怖いって理由もある、、、と言っとった。

ああ、なるほどな。

確かに「春高前に何、恋愛にうつつ抜かしとんねん」とか、言われそうな気もする.......。

.......うん、それは私も怖いわ。

そんな風にぼんやりと考えていると、

急に治くんが真剣そうな顔と声で、私に話しかけてきた。

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「.......なぁ、それってさ、、、

なかなか、Aといちゃつけへんってことやんな！？」

『.......お、おん。

いや、元々そこまでいちゃつく気は無かったけどな。』

「いや、ちょっとくらいその気があってやそこは！

よし、こうなったら、今のうちに充電や！！！」

『.......は！？』

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じゅ、充電って.......？

そう思って軽く首を傾げると、

治くんは、そんな私に勢いよく抱きついてきた。

思わず、『う゛』と鈍い声が出た。

そのまま私の肩に、うりうりとおでこを押しつける治くん。

.......こういうとき身長差が辛いなぁ。

私の肩よりも、治くんの首が痛そうや.......

とか呑気に考えつつも、

付き合う前も今も、変わらず甘えたな治くんが、可愛らしくて、

私はそんな甘えたな治くんの頭を、ぽんぽんとあやす様に撫でた。

これ、カレカノいうより.......
お母さんと大きな子供って感じがする.......

とか、思いつつもそれを続ける。

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数分後＿＿＿＿

.......長ない？

そう思い、『そろそろ離れてやー』と言うも、

「まだ足りへん.......」という言葉と共に、抱き締める手を強められた。

.......これは、気長に待つしかないなぁ。

と、大きい子供相手に、私は全てを諦めた。

.......そんな治くんに、
少し満更でもない自分がいることは、

恥ずかしいから気づかんふりをすることにした。

治くんは、充電量がおさまらん＿＿＿＿

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