治くんは、大袈裟さがおさまらん。 ページ30
・
暫くして怒り?がおさまった治くんと私は北さんにこってりとお説教を受けた。
ちなみに今日の放課後練は、いくら春高前とはいえ、今回の事件を前に流石に無くなった。
その分の時間は、警察の事情聴取に一応目撃者である部員全員で行った。
そんで、それも終わり今は皆で帰っている。
話している中で、私一人で帰らせるわけには行かんってことで、家まで送って貰うことに。
.......送って貰うんはええねんで?
けど。その相手がよりにもよって治くんとか。
さっきの事もあり、ちょっと気まずすぎん?
大方侑くんらの仕業やろう。
・
そんで今は沈黙が続く気まずい二人きりの帰り道。
そんな中、何らかの意を決したのか、治くんがほんのり顔を赤くして、「なぁ」と声をかけてきた。
やめてや?あの事だけは聞かんとってや.......!?
しかし、そんな私の願いも虚しく___
・
「さっき、佐藤の野郎が言ってた、
Aが俺のこと好きや.......って話やねんけど。。。
.......あれ、ホントなん?」
・
.......このままじゃほんまにあかん。
この気持ちはバレたらあかんねん。
けど、そんな私の考えなんか置いてきぼりにして、どんどん自分の顔が赤くなってくんが分かる。
私は.......少し考えた結果、思ってることを言ってみることにした。
・
『私は、、、真っ直ぐ幸せな未来へ向かって走ってく治くんが大好きや。
けど、治くんの隣に私がいることで、
治くんの足を止めてしまいそうで怖いんや。
私は、こんな気持ちになるんは初めてやから、どうしたらええかわからへんねん.......。
やから、教えて?
治くんにとっての幸せに、私は必要か.......?』
「そんな風に思っとる、アホで鈍感なAには、分かって貰えるまで何度でも言うわ。
俺は.......Aの事が好きや。愛しとる。
必要も何も俺にとっての幸せは、Aそのもんや。
それは絶対一生変わらへん!」
・
はは、治くんにとっての幸せは私で、それは“一生”変わらんのか。
なんやそれ、まるでプロポーズやんか。
ああ、もう。そんな大袈裟な治くん見とったら、
無駄に悩んどった私がほんまにアホらしいわ。
治くんにとっての幸せが私なんやとしたら、
私にとっての幸せは.......絶対に治くんや。
そんだけの単純なことや。
治くんみたいに大袈裟に、“一生”とは言いきれへんけど、この気持ちは、当分は変わらないだろう。
治くんは、大袈裟さがおさまらん____
・
治くんは、赤面がおさまらん。→←治くんは、怒りがおさまらん。
1473人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニメラブ - 続編みたいです!! (2022年10月28日 15時) (レス) @page50 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 続編みたいです!お願いします! (2022年2月26日 0時) (レス) @page50 id: ad6bc992f8 (このIDを非表示/違反報告)
える - 続編待ってます! (2021年8月14日 10時) (レス) id: dae120511d (このIDを非表示/違反報告)
かすたぁど - 続編みたいです!待ってます!! (2021年8月5日 10時) (レス) id: f00f6ed815 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 好き (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5c13cd4981 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おかかのおにぎり | 作成日時:2020年2月24日 23時