治くんは、赤面がおさまらん。 ページ31
・
大袈裟さな治くんを見て、気持ちの整理と共に決心が着いた私。
まぁ、流石にこのまま治くんに言わせっぱにするんもあかんしな。
そう思って、ふぅ、と一息ついてから、真っ治くんの顔を見つめて、大きく息を吸い込む。
.......私はなんも言っとらんのに、治くんの顔は既に真っ赤。
そして、私は大きく吸い込んだ息を__
ずっと伝えたかった想いと共に、大きく吐き出す。
・
『私は恋とか愛とかよう知らんから、
あんたを喜ばす方法とか、そんなん全然分からへん。
けど____
私にとっての幸せは治くんやってことは、治くんとずっと過ごしてきたから、自然と分かってん。
そんで、、、治くんにとっての幸せは私なんやろ?
やったらさ___
これからも、ずっと一緒にいてくれへん?』
・
想ってることを言うのは、恥ずかしいけれど、どこか嬉しくて、、、何だか凄く不思議な気分。
いざ言ってみれば、不安なんてもんは無かった。
やって.......自意識過剰とかやなく、
治くんが私の事を好きやってのは、耳にタコができるくらい本人から聞いてるからな。
.......って、治くんが真っ赤になって固まったまま、なんも言わへんねんけど。。。
・
『なぁ治くん、聞いとんの?
うんもすんも言わんとか、こっちが恥ずかしくなるからやめてや.......!!』
「.......すん」
『.......取り消そうかな、さっきの言葉。』
「うん゛ん゛ん゛っ゛!??」
・
なんやこいつ()
そこは男らしく返事してや、、、、そう思って、もう一度治くんをちゃんと見ると、
本当に顔から湯気が出てるのが見えた(気がした)
そんくらい、赤面度合いが酷いのだ。
.......乙女か!!!
そして、治くんが口をモゴモゴし始めたので、やっとか.......と思って耳をすませる。
・
「..............30秒クダサイ」
・
治くんが絞り出した声はたったそれだけやった。
.......は?と思わず言いたくなったが、
なんかこういう場面までもがグダグダでグズグズなんも治くんらしくて、
どこかそれすら愛おしくて、私は気づけば笑って、『しゃーないなぁ』と、笑って許してしまうのだ。
その後、治くんは赤みが引かない顔を、パタパタと扇いで、何とかして冷まそうと必死になっていた。
.......その赤面は、そういうのでおさまるもんなん?
治くんは、赤面がおさまらん___
・
治くんも、愛がおさまらん。→←治くんは、大袈裟さがおさまらん。
1473人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニメラブ - 続編みたいです!! (2022年10月28日 15時) (レス) @page50 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 続編みたいです!お願いします! (2022年2月26日 0時) (レス) @page50 id: ad6bc992f8 (このIDを非表示/違反報告)
える - 続編待ってます! (2021年8月14日 10時) (レス) id: dae120511d (このIDを非表示/違反報告)
かすたぁど - 続編みたいです!待ってます!! (2021年8月5日 10時) (レス) id: f00f6ed815 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 好き (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5c13cd4981 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おかかのおにぎり | 作成日時:2020年2月24日 23時