治くんは、頼もしさがおさまらん。 ページ45
・
___何があかんかった?
双子をはしゃがせすぎたか?
それとも、全体的な問題か?それとも.......
そんな風に、今の自分が負の感情に染まる暇を与えないように、いっぱいいっぱい考えんねん。
けど、やっぱり辿り着くんは目の前のたったひとつの事実だけ。
___私達、稲荷崎高校は、
春高二回戦にして烏野高校に負けた___
勝ちを確信してた訳やない。
けど、ちょっとだけびっくりした。
私は、もっと.......もっと.......
素敵な先輩方がいる温かいこのチームで、
過ごせるって信じて疑わなかったから。
いや.......そう信じたかったから。
選手たちが帰ってきて、泣いてる人も中にはおって、IHとは違ってもう次はないという事実が、余計に辛い。
何か気の利いた一言を、そう思って思考を巡らすも、結局のところ絞り出せたのは.......
・
『.......っ、おつかれさま、でした。』
・
たったこれだけやった。
私が泣くんはお門違いや。
マネージャーは選手を支える仕事や。
やから、マネである私は泣いてる暇あったら、声掛けて仕事して選手を支えなあかんねん。
.......けど、けど、それでもっ。
やっぱり悔しい.......っ。
・
「どや俺の仲間すごいやろって、
もっと言いたかったわ」
「言ってくださいよ」
「孫の代まで自慢出来る後輩になりますから」
・
それに、追い打ちをかけるみたいに、こんなん聞いてしまったら、
堪えてた涙が溢れそうやん。
北さんの一言は勿論やけど、、、
双子の堂々とした態度には感動した。
いつの間にこんな頼もしくなったんや.......。
この二人がいれば、これからのチームは大丈夫やなんて、不思議とそんな自信が湧いてきて、
そんな大きな安堵と共に、堪えていた涙がついにボロボロと出てきた。
周りにいっぱい人おんのに恥ずかしい。
けど、、、涙は止まらん。
そんな私を、私の大好きな温もりが包み込んだ。
・
「ここやったら、誰にも見られん。
やから思う存分泣いてええ。
いつも応援ありがとうな。
これからもこんな俺らやけど、支えてな?」
・
ほんまあんだけ幼かったんが、気づけばこんな頼もしくなって.......こんなん余計泣いてまうわ。
これからも私はこのチームを支えてく。
けど、たまには誰かに支えられる日もある。
できればその相手はこれからずっと治くんがええな.......なんて、すっかり治くんに頼りきりやな。
治くんは、頼もしさがおさまらん___
・
治くんは、温かさがおさまらん。→←治くんは、嫉妬心がおさまらん。
1473人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アニメラブ - 続編みたいです!! (2022年10月28日 15時) (レス) @page50 id: 224878efa2 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ - 続編みたいです!お願いします! (2022年2月26日 0時) (レス) @page50 id: ad6bc992f8 (このIDを非表示/違反報告)
える - 続編待ってます! (2021年8月14日 10時) (レス) id: dae120511d (このIDを非表示/違反報告)
かすたぁど - 続編みたいです!待ってます!! (2021年8月5日 10時) (レス) id: f00f6ed815 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - 好き (2021年4月19日 2時) (レス) id: 5c13cd4981 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おかかのおにぎり | 作成日時:2020年2月24日 23時