勘違いからの過保護爆誕。 ページ42
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「お、Aのお弁当美味しそう！」
雄英の食堂はキャパが異次元だ。そこで提供される学食ではなく各々の弁当を持ち込み食べる為に席を利用しても、非常識やら迷惑やらと思われる心配はない。
と、全員のご飯が揃いそれぞれ食べ始めたところで、葉隠がAの弁当について触れ、自ずとその他の同席しているメンツからの視線がそこに集まる。
なるほど、確かに美味しそうだ。
「わっ、そのお弁当お母さんが作ったの？」
「や、いつも自分で作ってる」
耳郎の質問にサラッとそう返したA。それに対して芦戸・葉隠・耳郎・八百万は揃って「意外だな」と失礼ながら思ってしまった。てっきりそういうの面倒なタイプかと……。
とまぁ、何はともあれ彼女達は今回その印象を改めると共に、Aに更なる尊敬の念を抱いた。
「すご！まぁ確かに毎朝お弁当作るってなると、親も大変だもんね」
「少しでも親御さんの負担を減らそうと心がけるだなんて…すごく素敵ですね！尊敬致しますわ！」
その敬意というのは、単に料理の腕前に対してだけでなくその親孝行な面に対してもだ。が、前者はともかく後者は大きな勘違いである。
Aは親孝行者な一面など全く持ち合わせてなどおらず、寧ろ彼女を今現在預かっている親戚の者からすればAは晩年反抗期のクソ扱いにくい不良娘である。
そう、Aはただ単純に他人の作った飯が食べられないだけである。
「あぁ、違うよ。ただ私は自分以外の人間が作った飯を食べるのが怖いだけ」
「「え？」」
「もうウンザリなんだよ、毒入りの飯なんか。今更死にはしないけど不味いんだよなアレ」
「「？？？？」」
「あ、いや、冗談」
やべ、ミスった。Aは己の失言を即座に悟った。
Aは前世で反転術式を覚えさせるための訓練として毎日毒入りの飯を食べさせられていた。勿論それで何回も死んだ。が、何回死んだとてA自身の術式で増やされたストックが何人もいるため、その地獄は終わりやしない。
そんなトラウマ的な過去がちょっとしたはずみで口からポロッと出てしまったのだ。
芦戸達だけでなくその付近にいて話が自ずと耳に入ってきてしまったA組メンツも宇宙猫を背負う。
と同時に「何としてでもそんな劣悪な家庭環境に置かれているAを自分たちで守らなくては」と決意を固めた。が、Aが言ったのは前世の話であり当然今世ではそんな事実は一切ない。つまりここにとんでもねぇ勘違いが生じてしまったわけだ。
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瑞樹(プロフ) - はい、先日はわたくしの作品にコメント有難うございました。とても励みになっております。さて、あなた様の作品。圧倒的に面白いと感じました。表現が素晴らしく、とても読み応えがありました。更新頑張って下さい。応援しています。 (2022年11月9日 17時) (
レス) id: 20e1982af2 (このIDを非表示/違反報告)
愛ってなんや？ - てぇてぇよ。悠二くんたちいるんですね！！！よかった泣面白いです、更新待機してます！、 (2022年10月23日 8時) (レス) @page32 id: 027cc676f2 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍保存食品(プロフ) - 胸熱展開やばい！！！！応援してます！！！！！！ (2022年10月20日 23時) (レス) @page31 id: 5ac8dc0a14 (このIDを非表示/違反報告)
ウパー(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！ずっと続きを待っていたので更新とても嬉しいです！陰ながら応援しています！ (2022年10月17日 15時) (レス) @page30 id: 63329ae988 (このIDを非表示/違反報告)
4CE - 続きを…！待っています…！！ (2022年9月10日 1時) (レス) @page28 id: 660f048392 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかのおにぎり
| 作成日時：2022年1月29日 19時
