カントクの妹は青学の高嶺の花でした【2】 (ページ26)

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花、34本ページ26

「おおお、ナイッシュー！！」

「誠凛、また追いついてきた！？」

笠松「…やっかいだな、クソ…ダブルチームの方がまだマシだぞ」

リコ「(あのカゲの薄さで後ろから来られたら、いくら黄瀬君でも反応できないでしょ！)」

黄瀬「そんなの、抜かなきゃいいだけじゃないスか。誰も言ってないスよ、外(スリーポイント)がないなんて」

シュートを打つため、跳び上がろうとする黄瀬さんの前に突如現れる“壁”

黄瀬「………！」

────火神さんだ

黄瀬「(やられた……！！つまり平面は黒子っちが、高さは火神がカバーするってことスか…！！)」

笠松「(外からのシュートはモーションかかっからな…やっかいだぜ、やっぱコイツら…！

そもそもこの流れを作ってんのは11番(黒子)だ

コートで一番のヘボで、一人じゃなんもできねーはずが…信じらんねー！！)」

火神「行くぞ！速攻！！」

黄瀬「っちっ…」

舌打ちして火神さんを止めようと、振り向きながら腕を上げ…

『！危ないっ！！』

──ガッ

黄瀬「あっ！！？」

リコ「黒子君！！」

彼の腕が、黒子さんの頭に勢いよくぶつかった

「レフェリータイム！！」

みんなが慌てて駆け寄った

「血が……！！」

日向「大丈夫か黒子！？」

黒子「……フラフラします」

リコ「救急箱持ってきて！！」

『どいてっ！』

集まっていた人達を押し退け、救急箱を開ける

出血はそこまで酷くない…傷も血が流れてる割には浅い…脳震盪も起こしてないし…特に異常はなさそうだ

とりあえず血を止めてアイシングしなきゃ

火神「おい…大丈夫かよ！？」

黒子「大丈夫です。まだまだ試合はこれからで…

…しょう…」

『えっ、ちょ』

日向「黒子ォーーーーー！！」

『…叫んでる暇があるならベンチに運んでくれません？倒れちゃったし、私も動けないんで』

…まぁ、また頭ぶつけなくて良かったかな

　

笠松「不本意な結末だが…終わったな…あの一年コンビが欠けた以上…あとは点差が開くだけだ」

黄瀬「(黒子っち…)」

　

ベンチに寝かされた黒子さんの手当てを行う……気を失ったままだから、包帯巻きにくい

「「「………」」」

「…どうする」

リコ「黒子君は、もう出せないわ。残りのメンバーでやれることやるしかないでしょ！」

「「「(やれることって…黒子いなきゃ…キツくね？)」」」

さて、こっからは先輩達に期待しよう