占いツクール
検索窓
今日:17 hit、昨日:82 hit、合計:18,160 hit

偽りの嘘:kn ページ15

『vampire...。』

「何、どうしたの?」

『ヴァンパイア、吸血鬼。貴方の事よ。』


あーね、と生返事を送る彼の八重歯がキラリと見える。どうやらそこまで気にならないようだ。


「吸血鬼、って名前よりもカッコいいな。」

『変わらないよ、どちらもね。』

「そんな事より知ってる?俺が来たワケ。」


よく見れば角張った指先の爪が赤く、引っ掻かれたら痛そうな位伸びていた。そんな危ない手が此方に伸びてきたのが分かった時、咄嗟に右に身体を動かした。


「酷いなぁ。」

『私の血は美味しくないからね。』

「なははっ、やっぱりバレちゃってたよね。」


彼を警戒しながら、明日の集まりの時に何で話そうか言葉を脳内で纏めた。

吸血鬼候補で全く可能性に入れていなかったきんときが、吸血鬼とは意外だった。
怯える素ぶりや不安そうな目つき、そわそわとした落ち着かない態度も全て。



『演技、だったの?』

「うん、まぁね。だって俺は吸血鬼だから。」


騙せなきゃ生き残れない。
生き残る為に全てを偽る。

だって吸血鬼は人間の"敵"なのだから。


「...恋い焦がれた奴に手を出さなきゃいけないなんて嫌だけど。」



__私も彼も知っている。



これは単なるお遊びでしかないと。

フィクションだと、心の隅で理解している筈だ。


人を喰い殺す人狼も、狂える人間も、生き血を吸い殺す吸血鬼も。

本物(・・)は此処に存在しない。

全てが、偽りだとしても。


...何故か、今だけ本当の事柄のような錯覚に至った。




「あっ、、やべっ......。」


彼の握りしめていた紙切れが、火花を散らして燃え尽きた。其処にあるのは握り拳だけ。



『天啓の呪符...。もう、隠れるの?』

「んー、そうだね。朝向かってもリンチにされる未来しか見えないし、何よりAが報告するんでしょ?」

『...さぁ?どうだろうね。忘れてるかも。』


たまには、こんな展開があっても悪くないと思う。
ポケットから二本あるポーションのうち一つをきんときに渡す。



『勝てるものなら、勝ってみて。』


とても楽しそうな眼をしていたと自分でも思う。
アイコンタクトをとったきんときは残り時間を確認してから透明ポーションを飲み始めた。


『見えないなぁ、やっぱり。』

「じゃあ、また後でね。」


見えない彼が足音を立てながら、何処かへ走っていった。
吸血鬼の味方をしたなんて怒られるだろうか?



『...まぁ、所詮ゲームだし?』


気を取り直して、斧を握り締めた。

晴れた朝:kr→←イレギュラーフェイク:nkm



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
107人がお気に入り
設定キーワード:WhiteTails , ワイテルズ , 実況者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

36 +1(プロフ) - 怜さん» お気遣いありがとうございます。拙い文章でありますがどうかこれからも応援を宜しくお願いします。 (11月1日 19時) (レス) id: 49933bed16 (このIDを非表示/違反報告)
36 +1(プロフ) - 匿名さん» お気遣いありがとうございます。これからも宜しくお願いします。 (11月1日 19時) (レス) id: 49933bed16 (このIDを非表示/違反報告)
- 無理しないでくださいね。応援しています。元気になったら、また素敵な小説を見せてください。 (10月21日 12時) (レス) id: 7d18e03be6 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 把握です、しっかり休んでください (10月21日 6時) (レス) id: 714d9eb89a (このIDを非表示/違反報告)
36 +1(プロフ) - Lemon@サブ垢さん» 分かってくれる人がいて嬉しいです。^_^ (9月20日 21時) (レス) id: 49933bed16 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:36+1 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年8月30日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。