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｢すげー！いい天気！｣
｢ほんとに！あ、ねぇ雄也、あそこで写真撮ろ？｣
｢おう。パパ、写真撮ってー｣
ついにやって来た旅行。
新幹線に乗って初めてやってきた土地はとても天気がよくて、景色も綺麗。
｢ふーん、徳川なんちゃらって人が作った城が近くにあんだって｣
｢なんちゃら、って…これこないだ習ったよ？｣
｢は？うそ、俺のクラスではやってねぇよ｣
…雄也の今後が少し心配ではあるけど。
｢すっげーいい旅館じゃん！今めちゃくちゃ人気で、連休なんか普通取れないんでしょ？｣
｢俺が担当してるチームのスポンサー社長がさ、ここも経営してんだって。
泊まってみたいって言ったら予約してくれちゃった、ありがたいよね｣
｢山田…俺お前と友達でよかったよ…｣
｢は！？今かよ！？｣
お父さん達が仲良く漫才を繰り広げてる間に、お母さんといのちゃんが受付でチェックインしてくれた。
｢はい、これ｣
｢ルームキー？｣
｢そ。俺とひかるが山田には内緒で三部屋にしといたの♪
たまには夫婦水入らずでさ…ねっひかる〜｣
｢もう、いらないこと言わなくていいのっ｣
どうやら大好きな旦那さんとラブラブ過ごしたかったらしい二人の策略で、…雄也と二人部屋。
｢涼介は俺が黙らせるから。
二人ももう大きいんだから、親と一緒じゃなくたっていいっしょ？｣
顔の赤いお母さんが俺の頭をぽふんと撫でる。
｢夕食はみんな一緒だからね、時間になったら俺らの部屋集合〜｣
部屋の前で案の定お父さんがこの世の終わりみたいな顔してたけど、お母さんがなにやら耳元で言うとご機嫌になって部屋へ入っていった。
｢すげー！露天風呂ついてんじゃん！｣
｢うそ、わぁっほんとだ！
超いい部屋じゃん…すご…！｣
二人には広すぎる座敷に、座椅子にはふかふかの座布団。
窓からは海が一望できて、小さな露天風呂がついていた。
とりあえず二人分のお茶を入れて、机にあった銘菓を食べる。
…どうしよう。
こんないきなり二人きりになれると思ってなくて、何話していいかわかんない。
｢…飯まで微妙に時間あるし、旅館探検、行く？｣
｢うっうん、行く！｣
ほら、って差し伸べられた手を握って立つと、
｢緊張しすぎ。…そんなすぐとって食ったりしねーよ｣
って笑う雄也の手は熱かった。
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Shee.(プロフ) - とまとさん» ありがとう！上手いこと行けばあります！← (2018年11月1日 17時) (
レス) id: 8e67ef454c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - 完結おめでとー☆彡スピンオフあるの？！って喜んでます！☆連打できないのが悲しい(´；ω；`)楽しみにしてます♪ (2018年11月1日 16時) (レス) id: 561587332a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shee.
| 作成日時：2018年10月24日 23時
