開生中学の日常

朝だよコケコッコー ページ32

彩視線



え?!どーいうこと?!

なんか分からないけど落合君におはようって言ったら抱き締められた

彩「ら、落合くーん？」
陵「Ｚｚｚ」

ねてる?!なんで寝ているの?!

ってかこんなことしてたら遅刻するじゃん!!!

彩「落合君起きて！」

私がそう言っても全く起きない

それになんとか離れようとしても力的な問題で叶わなかった

あぁ！まずいよぉ！これ！

落合君は歩いて行けるけど私は駅まで行って電車乗ってってあるから早くでないと間に合わない！

せっかく昨日使っていいもの聞いて作った朝ごはんも冷めちゃうし、

私は脳内をフル稼働して考えた

あ、

私は一か八か落合君の背中をトントンとやった

すると

陵「わっ!!!」
彩「えっ、」

忍にきいた戦法を使うと見事に効き目があったが、落合君が驚いて前に倒れたので私も一緒に倒れる

って、なに?!この状況!!

陵「いてて...って立花さん?!どーして.......も、もしかして俺変なことした?!」

すると、サッと落合君は立ち上がって謝ってくる

彩「だ、大丈夫だよ！それより朝ごはん作ったの！食べようよ！」

陵「え、すごい！わぁ！美味しそう！」

そう言ってキラキラ喜ぶ姿が犬みたいだなって思った

彩「食べよっか！」
陵「うん！」

すごくキラキラしながら食べる落合君

なにか食べるたびに美味しいって言ってくれてすごくうれしかった

なんか、さっきまでいい人とかちょっとカッコいい路線の人かと思ってたけど、案外違う一面もあるのかな？

そして、食べ終わって二人で一緒に家を出る

陵「今日何時間授業？放課後とかなんかある？」

彩「えっと六時間だよ！あー、部活ともしかしたら体育祭の練習があるかも...」

陵「あ、俺もバレー部あるからさ、そしたら終わったら浜田行くよ」

彩「え?!そんな悪いよ！」

陵「だーかーら！悪いよもなにも俺がいないと立花さん帰れないでしょ！取り敢えず校門集合ね！じゃ」

彩「えっ、ちょっ！」

行ってしまった...

申し訳ないなー

でも、ほんとにいい人なんだろうな落合君って

私はそんなことを考えながら学校に向かった

登校→←帰り道

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す