俺の勘がそう言った

ヒーローが戻ってきた ページ42

アーヤ視線




ﾊﾞﾝｯ!ﾊﾞﾝｯ!ﾊﾞﾝｯ!

彩「開けっ、てっ...」

何度も何度も叫んでいるとだんだん力尽きてきた

バンバン叩いていた手はもう真っ赤だ

菜穂はあれから来なかった

もう、無理だ...

？「あー、ｳﾞｯ!アー、ヤｯ!!！」

え、？

彩「若武、？」

若「アー、ﾊｧ,ﾊｧ,ﾊｧ,ヤｧ！！！｣

っ！！


彩「若武っ！！ここだよ！！私はここ！！」

ﾊﾞﾝｯ!ﾊﾞﾝｯ!ﾊﾞﾝｯ!

最後の力を振り絞って叫んだ

若武ｯ!!

ガラッ！！

若「あー、ｳﾞｯ!そこに、いるのか？」

彩「うん！！いるよ！」

若「まってろ！！すぐ開けてやるからっ！」

すると、すぐに鍵のあく音がした

ｶﾞﾁｬｯ

ﾊﾞﾝｯ!

彩「若武ｯ!!」

私は若武に飛び付こうと思った

けど、出来なかった

彩「貴方は...若武じゃ、ない。」

若武の目に光がない

若「そーさ！俺は！ｳﾞｯ!ﾊｧ,ﾊｧ,ﾊｧ,あー、ｳﾞｯ!や、ごめん。俺、自分がコントロール出来ないんだﾊｧ,ﾊｧだからいつなにするかわからない。だから逃げてくれ...頼む」

若武はほんとに苦しそうだった

逃げる？そんなのっ！！

彩「できるわけないじゃない！！」

ｷﾞｭｯ!

私は今度こそ若武に飛び付いた

若「ｯ!!」

彩「辛かったんだよ？若武が急に冷たくなって、私、逃げないよ？絶対若武を元に戻してあげる！！だから！私のそばにいてｯ!!」

すると、首筋に冷たいものが伝わってきた

若「俺、泣いてるwカッコ悪w」

彩「どーして若武が泣くのよw」

若「だって！アーヤがっ！！って！アーヤって言えた...」

彩「え？」

若「もう俺は若武和臣だっ！！」

うそ！

そっと私は若武から離される

若武の目は光が宿っていた

彩「若武、だｯ!!」

ガラッ！！！


っ！！

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