鈍感姫45 ページ46
アーヤ視線
彩「ﾌﾌｯ♪」
私は全国テスト終了後、カフェテリアに向かっていた
カフェテリアに行って休憩をしたいと言うのもあるけど、私的にはもうひとつの理由の方が大事だった
"皆に会えるかもしれない"
今回の全国テストは凄く自信があった
それは皆のお陰だって思ってる
だから少しでも早くこの事を皆の誰かに伝えたかったんだ
それで、カフェテリアに来たんだけど...
"えっ?"
私は驚いた
だってそこには私以外のＫＺメンバー全員が揃っていたんだもの
しかも、普通の話と言うよりかは会議をしているようだった
その証拠に若武が仕切っている
私は自分のいないその光景を見て固まっていた
そして、泣き出しそうな気持ちだった
何傷付いてるんだろう、皆と一緒にいて場違いだったのは私が１番分かっていた事なのに...
そんな事を考えていると、更に私を追い詰める言葉が聞こえてきた
若「って...俺.....ＫＺ7は活動休止な」
私は聞こえてきた言葉に目を見開いた
黒「ま、若..先生....そうなるだろうね」
小「でも...アーヤ..言うの？」
若「言わなくていいだろ。アーヤは絶対....」
っ、私には、言わない...
翼「アーヤには可哀想だけど....なってほしいし」
なんで、誰も否定しないの...？
私は上杉君を見た
こう言う時、冷静な判断を出来る上杉君ならって思って
けれど、私の期待はまんまと裏切られた
上「じゃあそう言う方針にするか」
え、なん、で?!
私はショックで持っていた物を全て落としてしまった
ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻｯ!!
彩「なに、それ...」
力なくそう呟けば、皆は信じられないと言う顔でこちらを見ていた
やっぱり、私には内緒、なんだ...
そう思った途端、早く逃げたいと思った
それで足を動かせば...
ｸﾞｲｯ
えっ
上「誤解だ」
見れば、上杉君が私の腕を掴んでいた
そして、私の腕をひいて皆の元へ歩きだした
私は涙がボロボロと溢れてくる
彩「やめっ、てよｯ!!」
そう言っても上杉君は前を向いていた
そして、皆の元に着くと若武の方を見た
上「もう全部ここで話せ」
すると、若武は信じられないと言う顔をする
若「お前、本気かよ」
上「本気だ」
そう言う上杉君に皆驚いていて、それほど私にはバレたくなかったのだと分かる
黒「上杉、少しそれは無理があるんじゃないか?」
それに皆頷く
私はそれで俯いた
その時だった
上「お前らさ、こいつの事も少しは考えろよ」
鋭い目付きでそう言ったんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なし - キュンキュンした！次作楽しみにしています。 (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 792070fc33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最後まですごく楽しく読めました！！文章も読みやすかったです(*^^*) (2022年11月14日 17時) (レス) @page50 id: 274a64e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
H,Cチ(プロフ) - ちょっとアーヤが羨ましいかも... (2022年3月17日 16時) (レス) @page50 id: 6d314ccbf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 相変わらず鈍感なアーヤが可愛いかった！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
ごましお(プロフ) - いや好きすぎるっ！全員の恋が叶って欲しい (2021年1月11日 22時) (レス) id: 8a70c2ec5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽわぽわ? | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minami08221/
作成日時：2020年5月7日 16時
