鈍感姫38 ページ39
アーヤ視線
そして勉強会スタート
となったのだが
右を見れば真剣な表情でシャーペンを止めることなくテキストを解いている小塚君
左を見れば、鋭い目付きでテキストを解く上杉君。こちらもシャーペンが止まることはなかった
私は実感する
"これが実力の差"
いやいや!実力の差があることは分かりきってる事なんだから!
私はシャーペンを持って数学のテキストに目をやった
よしっ!頑張るぞ!
それで解き進めていくが...
も、もう、行き詰まってしまった。
国語の文章問題なら、答えは探せば出てきたりするけど、数学はそうも行かない
私はテキストを睨み付けた
これだから数学は嫌いだっ!
そうやってテキストを睨み付けていると視線を感じた
顔を上げればいるのはクスクスと笑っている小塚君だけ
あれ？上杉君は？
そう思っていると
上「どこ、分かんねーの」
彩「きゃっ!」
いきなり後ろから声が聞こえてきて私は悲鳴をあげる
そんな私をじとーっと見る上杉君
上「お前なぁ。なんて声出すんだよ。」
うっ、つい..。
上「それで？どこ分かんねーの？」
それで私は分からない所を指差そうとしてからハッとする
彩「な、なんで私が行き詰まってたの知ってるの?!」
すると、上杉君は固まってから小塚君の方を見た
上「小塚、説明しろ。これ数学よりも難しい」
すると、小塚君がクスクスと笑いながら口を開いた
小「アーヤ、少ししてからシャーペン動かしたよね？」
私は頷く
二人に遅れをとらないようにね
小「僕達さ、いきなりアーヤが動き出してビックリして見てたんだよ」
えぇ?!
小「そしたら、また固まってテキスト睨んでるから上杉が行ったって訳。僕でもテキストが理科か社会なら行ってたよ」
私は恥ずかしくなる
確かに睨み付けてたけど、周りから見て分かるほどとは...。
上「で、どこ」
私は分からない所を指差して教えてもらった
そしてやっと分かって気分が晴れる
すると
上「じゃあ、俺にも教えろよ」
え？
小「あ、僕も分からない所があって」
えぇ?!
それで私は順番に教えていった
二人とも真剣に聞いていて、なんだか少し新鮮だった
そして、こんな感じで勉強会は進んで日が暮れてくる
彩「今日はありがとう!!小塚君!!」
上「じゃ、またな小塚」
そして、私と上杉君は肩を並べて歩いた
と言いたいが、上杉君は私より少し先を歩いている
私が急いで追いかけていると、いきなり上杉君がストップ
私はそのまま上杉君にぶつかってしまった
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なし - キュンキュンした！次作楽しみにしています。 (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 792070fc33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最後まですごく楽しく読めました！！文章も読みやすかったです(*^^*) (2022年11月14日 17時) (レス) @page50 id: 274a64e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
H,Cチ(プロフ) - ちょっとアーヤが羨ましいかも... (2022年3月17日 16時) (レス) @page50 id: 6d314ccbf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 相変わらず鈍感なアーヤが可愛いかった！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
ごましお(プロフ) - いや好きすぎるっ！全員の恋が叶って欲しい (2021年1月11日 22時) (レス) id: 8a70c2ec5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわぽわ? | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minami08221/
作成日時：2020年5月7日 16時
