鈍感姫30 ページ31
アーヤ視線
そして、私は秀明へ向かった
その時もどうしても忍の言葉が頭から離れなかった
なんだろ、この感じ
そんな事をふわふわ考えてながら授業を受けた
けれどそこでﾊｯとする
もう少しで全国テストがある事を思い出したんだ
こんなふわふわしてる場合じゃない!!
今度こそいい成績を採らないとクラス落ちする確率だってあるんだから!!
それでしっかり授業に取り組んで教室を足早に出る
勉強しようと思って
けれど、すぐにそれが叶わない事を思い知らされた
若「あ、アーヤ!!」
なぜかって言うと秀明の玄関にここは通さんと言うように若武が立っていたからだ
な、なんで若武が?!
『見て!!ＫＺの若武だ!!』
『前の試合凄かったよな!!』
前の試合の活躍もあってか皆が若武を注目していた
若武はそれに満足そうに私の方に歩み寄ってくる
私はこの状況で若武に話し掛けられるほど恐ろしい事はないと思った
逃げないと...
けれど、若武は私を真っ直ぐに見ていた
それはまるで獲物を見つけた猛獣のようだった
うっ、逃げられない!!
その時だった
『あの!!若武君!!』
少し頬を染めた女の子が若武に声を掛けたんだ
若武は珍しくそれに困っていた
やった!!若武の視線がずれた!!
私はそう思って人混みの中に走る
それで裏口を使って秀明を出たんだ
きっと若武の事だ
あの子と付き合うのだろうか
そう考えると私のした事って良いことだったのかもしれない
それに私も家に帰って勉強出来るしね!!
そんな事を思っていると
ｸﾞｲｯ
？！
茂みの中から手が伸びてきて、それが私を茂みの中へ引っ張った
きゃあ?!な、なに?!
私はそれで真っ青になる
とにかく謝らないと!!そう思って叫んだ
彩「ご、ごめんなさい!!」
すると、上から笑い声が聞こえてくる
え、この声って...
やっぱり。
彩「翼。」
翼「ほんと、アーヤって面白い反応するよねw」
私はそんな翼を睨み付ける
彩「なんでこんな事したの」
すると、天使の笑顔
翼「アーヤに会いたくなっちゃって」
私はそれで真っ赤になる
ううっ!!恥ずかしい事言わないで!!
けれど、思った
これ翼のイタズラだよね
そう思って口を開きかけた時
ｺﾞﾂﾝｯ
？！
翼がおでこを私のおでこにくっ付けた
って近くない?!
私が真っ赤になっていると翼が拗ねたように言った
翼「言っとくけどこれ、イタズラとかじゃないから」
えーーーーーーー？！
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なし - キュンキュンした！次作楽しみにしています。 (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 792070fc33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最後まですごく楽しく読めました！！文章も読みやすかったです(*^^*) (2022年11月14日 17時) (レス) @page50 id: 274a64e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
H,Cチ(プロフ) - ちょっとアーヤが羨ましいかも... (2022年3月17日 16時) (レス) @page50 id: 6d314ccbf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 相変わらず鈍感なアーヤが可愛いかった！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
ごましお(プロフ) - いや好きすぎるっ！全員の恋が叶って欲しい (2021年1月11日 22時) (レス) id: 8a70c2ec5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわぽわ? | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minami08221/
作成日時：2020年5月7日 16時
