鈍感姫28 ページ29
忍視線
そして、次の日。浜田中学にて...
忍「......可愛い。」
今は放課後。
俺は目の前でスヤスヤと眠る立花を眺めていた
なぜこうなったかと言うと、
今から数時間前...
忍「やべぇ、見失った。」
俺はいつも通り騎士としての役目を果たすために立花と共に行動していた
それで、放課後は立花を文芸部に誘って行くつもりだったのだが
すでに立花は見当たらなかった
片山や部長、佐田にも聞いてみたが、知らないと言っていた
忍「あいつらに、怒られる...。」
昨日、報告会が終わって解散するときに全員に言われた
「ちゃんとアーヤの事守れよ?!」
「任せた」
「姫は危なっかしいからちゃんと頼むよ」
「七鬼、よろしくね」
忍「ん、頑張る!!」
やべぇ、これでアーヤに何かあったら俺のせいじゃん
急いで見つけねぇと
俺はそこで昨日美門が言っていた事を思い出す
翼『あ、そう言えば。アーヤって先生の事よく手伝ってたりするからもし、学校中探していなかったら教室行ってみなよ。多分いると思うから』
それで俺は教室に走った
ｶﾞﾗｯ!!
忍「アーヤ!!いるか?!」
彩「...。」
勢いよくドアを開ければ美門の言っていた通りアーヤがいた
いや、いたはいたんだけど...
忍「寝てる...。」
そこにいたアーヤは無防備にスヤスヤと寝ていた
よく見れば目の下にクマが出来ている
俺は近くにある椅子をひいて、アーヤの席の前に持ってきて座った
疲れてたのか？なら、起こさない方がいいか
そう思って、静かにアーヤの頭を撫でる
すると、視界の端にたくさんの書類の束が目に入る
結構な量で半分くらいは綺麗に折られていた
俺は状況を理解してアーヤが折ったであろう書類を参考に折り曲げていった
そして、順調に作業を進めているとノートが一冊あった
よく見ればそれは立花がいつも持っている"事件ノート"だった
忍「すげぇ!!」
開いてみれば綺麗にまとまった事件の数々
そうやって見ていると、真っ白なページの隅に小さく文字が書いてあるのを見つけた
そこには
"大好きな皆とずっと一緒にいられますように"
そう書いてあった
俺はビックリする
そして、見ちゃいけない物だった気もして、申し訳なくなった
これって前回の事件の次のページに書いてあるから最近書いたんだよな？
.......。
それで、俺はペンケースからシャーペンを取り出してそこに書き込みをした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なし - キュンキュンした！次作楽しみにしています。 (3月29日 10時) (
レス) @page50 id: 792070fc33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最後まですごく楽しく読めました！！文章も読みやすかったです(*^^*) (2022年11月14日 17時) (レス) @page50 id: 274a64e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
H,Cチ(プロフ) - ちょっとアーヤが羨ましいかも... (2022年3月17日 16時) (レス) @page50 id: 6d314ccbf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 相変わらず鈍感なアーヤが可愛いかった！ (2021年1月13日 15時) (レス) id: acb042024b (このIDを非表示/違反報告)
ごましお(プロフ) - いや好きすぎるっ！全員の恋が叶って欲しい (2021年1月11日 22時) (レス) id: 8a70c2ec5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽわぽわ? | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/minami08221/
作成日時：2020年5月7日 16時
