悪魔との復讐は終わらない

悪魔の契約1 ページ2

芽衣視線



『やった！私前より良かった!』
『え〜！私、全然だったよ...。』

騒がしいなと思えば学力テストの結果が貼り出されているらしい

正直見る必要もなかった

だってどーせ１位は私なんだから

高校に入って１年立つけど私が１位の座から落ちたことなんてなかった

それで周りの人達は私の事を"完璧"と言う

それもそうだ。だって私はなにに置いてもトップと言う成績を叩き出してるから

それに金沢家の１人娘としての意地だってある

完璧を維持するのはなかなか大変だ。

けれど、完璧たるものその努力が世間にバレる事などあってはいけないの

それが皆の理想の完璧と言うもの

私は騒がしい空間を見る

今回だって全然自信がある

どーせ、１位だろうけれど見ておくのも悪くないかもしれないわね

そう思って騒がしい群れの方に近寄る

芽「通してくれる？」

すると、大抵の人はキャーキャー良いながら道をあけてくれる

なのに今日はなにかが可笑しかった

『金沢さんって大した事なかったらしいよ』
『やっぱり二色君だよね』

私が大した事ない?!この人達はなにを言っているの?!

『今回のテスト最下位とかw』

え...？

私は周りにいる人達を押し退けて結果を見た

そこには私の名前が見当たらなかった

１位には二色彼方の名前があって、私の名前は全然見当たらない

そんなはずない!!今回のテストだって完璧で!!

二「大丈夫？金沢さん」

声がした方を見れば二色彼方が立っていた

二「誰にだってスランプはあるよ。」

そう言ってから私の耳元で囁いた

二「全部俺がやったんだけどね(ｺｿｯ」

全身に鳥肌がたった

『今までのテスト、実はズルしてたらしいよ』
『あー、知ってる。スポーツテストとかも先生買収してたんでしょ？』
『うわっ、金持ち怖っ』

二「皆、人を噂でせめるのはよくないよ。誰にだって失敗する事はあるんだからさ」

すると、キャーキャー騒ぐ周りの人達

この人、私の成績とかを操作した上、変な噂を流したってこと?!

私は二色彼方を睨み付けた

すると、私にしか聞こえない声で言った

二「悔しかったらやり返してみろよ(ｺｿｯ」

二色彼方がいなくなると、私を避けるようにいなくなる周りの生徒達

私はひたすらその場で立ち尽くしていた

気付けば日が暮れていた

私は荷物をとりに教室に向かった

完璧を崩された。あいつのせいで

絶対許さない

ｶﾞﾗｯ

「「？！」」

そこには悪魔の姿をした早川颯真が立っていた

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