ＮＩＮＲＡＮ－４－ (ページ11)

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04-41・新たな依頼ページ11

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「わらわのなまえは、セラフィー・シグリエ
　ともうす。おみしりおきなのじゃ。」

妙な日本語でセラフィーとなのる少女は
忍者ににっこりと笑いかけた。
相葉が出したお茶を、東洋人と思われ
る女性が口を付け、それを彼女へ回した。

毒見……ねぇ……。

その様子をみた二宮が呆れを含んだ
表情で見る。
大野はちょっと不機嫌な雰囲気を纏う
ものの、それに気づいているのは二宮、
相葉の両名だけだった。
お茶をだした相葉は本の少し苦笑いを
浮かべただけだが、口元を隠した忍者
装束のせいで相手にはきづかれていない。

「すまぬの。これも彼女の“しごと”じゃ」

気付かれていいないと思っていたが、
セラフィーと名乗る少女がそう、３人に
声をかける。

光沢のある金髪が耳の少し上で二つに
結わえられ、先はくるんとカールして
いる。目は鮮やかなブルーだ。
目鼻立ちも整っていて、いわゆる
“美少女”と呼ばれる部類の少女だった。

「で？ご用件は？」

彼女の言葉をさらっと受け流し、
二宮がもう一度聞いた。

「わらわのにほんでのごえいを
　たのみたい。にんじゃにまもって
　もらいたいのじゃ！
　ゆめだったのじゃ！
　ゆめでみたのじゃ～～～～！！！」

興奮気味に話す彼女に、二宮が
視線を下げ、米神を揉む。

このこはあれかな？痛い子なのかな？

そんな風に思いながら、

「断る。」

ときっぱりと告げた。

「なんでじゃ！」

「なんでもくそもねぇ。帰れ。」

大野がしっしと犬を追い払うように
右手を動かすと、護衛の金髪男性が
怒りの表情を浮かべ、体を半身だけ
前に出した。

「いやじゃ！
　ずぅえ～ったいいやじゃ！
　にんじゃにごえいしてもらうのじゃ！
　ゆめでもしてもらってたのじゃ！！！」

ゆめ……ねぇ……。

どうも二宮はその言葉がひっかかった。