ハロウィンの夜に☆３ (ページ23)

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「ぐふふふふ楽しいねぇ、おおちゃん♪」

相葉がにこにこ笑顔で大野を見る。

「そうだねぇ相葉ちゃん。」

大野も笑顔で答えた。
電器店のエスカレーター。
購入したばかりの加湿器を手に降りる。

「次は保湿クリームだったよね。」

「うん。どこに売ってんの？」

「んっとねぇ確か翔ちゃんに場所聞いた！！」

外で買い物中に感じた人間の気。
電器店の出口でぶつかった人の、毒気に当てられる。

その人の体から出ていたのは黒。

真っ黒の気がもわもわと立ち昇っていた。

「ごめ、あいばちゃ……」

たちまち具合が悪くなりしゃがむと、大野の目の
前に水のペットボトルが差し出された。

「え？」

「翔ちゃんと、マリアちゃんに聞いてたの、
　変な気に当てられた？」

「なんで……。」

「おおちゃんをね、回復させるにはきれいなお水。
　でしょ？」

大野は頷いて差し出されたペットボトルを受け取り、
ぐびぐびと飲み干した。

ふう～っと息を吐く。

「どう？大丈夫？」

相葉が心配そうに顔を覗き混んだ。

「うん。大丈夫。」

「保湿クリームは今度にしよっか？」

そう言う相葉に、大丈夫だからと、無理を
押しきって櫻井がおすすめだというその店へ
向かった。