バンドマンを目指すあなたは… (ページ3)

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その日から大学内で見かけた時は声をかけてくれる

ようになり，2人で遊びに行くこともあった。

光くんと大ちゃんが所属するバンドサークルのライブ

を見にいったこともあった。

ギターを弾く大ちゃんはかっこよくて，歌も上手で，

美味しそうにご飯を食べる顔や，

ゲームで一喜一憂する姿，いろいろな大ちゃんを

見るたびににどんどん惹かれていった。

大ちゃんのことが好きだと自覚したのは

出会ってから半年後。

大学内でたまたま女の子といる大ちゃんを見かけた。

『ねぇ，沙耶香。好きってどんな感情⁇』

中学校，高校と女子校に通っていた私は

彼氏いない歴＝年齢で，恋愛偏差値は絶望的だ。

沙「え!何!好きな人できたの⁈誰々⁉」

『いや，可能性の話。わかんないから聞いてるの!』

沙「んー，気付いたらその人のこと考えてるとか⁇」

『なるほどね…他の女の子と一緒にいるところ見て

心臓が痛くなるのは病気⁇』

沙「違うよ!それ嫉妬っていうんだよ!

え，嫉妬したなら完璧その人のこと好きだよ!A!

誰々⁇相手教えて⁈」

『…大ちゃん』

沙「やっぱりかぁ…!ついにAにも春がきたか!」

『やめてよ恥ずかしいから/// てか，やっぱりって

どういうこと⁈わかってたの⁇あぁ～もうっ

こういうの初めてでどうしていいかわかんないっ汗』

沙「べっつにぃ～⁇笑大丈夫だよ!自信持って!

大ちゃんと結構頻繁にやりとりしてるんでしょ⁇

この前も2人で遊びにいってたし、なんかいい感じ

じゃん⁈少なくともその辺の大ちゃんに沸いてる

女子たちよりかは可能性あるから!」

『うぅ…どうしよう』

沙「かわいぃ～!恋する乙女って感じ‼

頑張ってね!応援してるから!」