珈琲一杯に対して角砂糖は7個くらい甘い恋。

32個 ページ34

kei side


今日も放課後。


大ちゃんに腕を引かれ、廊下を全力ダッシュです。

昨日は少し
『疲れる。もう少しゆっくり走ってよ。』
とか思っていた俺も、今日は本気で走ってます。


だって裕翔に会えるから。


裕翔のことを考えるだけで心が弾むから。



頭の中は裕翔でいっぱい。






――ガラガラっ！



大「お願いしまっす！」


伊「はぁっ、はぁっ、裕翔は？」




八「はははっ、大ちゃん『お願いしまっす！』ってなに！？『しまっす！』って、あははっ！」


���「ごめんね、まだ1年生来てないよー。」



えー、割と頑張って走ったのに……ちょっとショック。



���「そのうち来るよ。」






それからの俺はずーっとソワソワ。


早く来ないかなぁーっていてもたってもいられない。


――ガラガラっ


知「お願いしまぁーす。」



知念が扉から顔をひょこっとのぞかせたと思えば1年生がおそろいでやってくる。



山「ほら知念入って。……お願いしまーす。」



岡「お願い致します。」




他の1年生もそれぞれ挨拶をして生徒会室に入ってくる。







中「お願いします。」





俺の大好きな裕翔は腰を90°に曲げてから生徒会室に入ってくる。




中「いーのちゃん。」


伊「ゆーとっ！」



裕翔が後ろから抱きついてくる。




有「……感動の再開？」


知「まぁ、とりあえず何します？」



薮「そーだな……」





あっちはあっちで生徒会の話してるしもうちょっと裕翔にくっついててもいいよね？



伊「ゆーうと……」

中「なぁに？」

伊「俺、思ったより裕翔のこと好きみたい。」

中「ふふっ、なにそれ。」







まだ、2人の時間を楽しめる。




そう思ってたのに……





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