珈琲一杯に対して角砂糖は7個くらい甘い恋。

18個 ページ19

yuto side




そんな可愛い顔でお願いされてもね、これに関してはどうしようもない。




中「でもね、伊野ちゃんそんな事さしたら親御さんになんて言われるか……」



そんな事は簡単に想像がつく。


だって、俺ら認められない恋愛なんだよ？





伊「別にいいの！親に反対されたから何？ 俺と裕翔は付き合っちゃ駄目なの？」



中「でも……」



伊「でも何だよ！ そんなに裕翔は反対されるの嫌なの？ 反対されたっていいじゃん！2人が幸せならそれでいいじゃん！！」





伊野ちゃんがポロポロと涙を零す。


伊野ちゃんの瞳から落ちた涙はアスファルトを濡 らしていく。



でも泣いている伊野ちゃんを見てると伊野ちゃんは本気なんだなって


それに対して俺は伊野ちゃんと本気で向き合おうと思ってなかったのかな。



でも、本気で好きになるってこうゆうことなんだね。



中「ごめんね。伊野ちゃん。俺が意気地無しだったね。」




伊野ちゃんを抱きしめてそう言えば伊野ちゃんの嗚咽はもっと酷くなる。




伊「ひっく……そ、だよ……ゆーとのいくじなしぃっ……ぐすっ」



中「じゃあ行こっか？ ここじゃ寒いからお家入ろ？」




伊「……うんっ。」







じゃあ伊野ちゃん、これから俺は戦うよ。



反対されても2人でいれればそれでいいよね。


やっぱり君といると好きって言う気持ちが分かってくる。




認められなくても、苦い道のりでも2人が育む愛という名の砂糖をいれて甘い恋にすればいい。





そして家に入る時も２人の手は繋がれたままだった。










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