魔法使いの僕ら (ページ4)

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Prolog ページ4

sideDAIKI

チュンチュンと可愛らしい小鳥の声で目が覚めた。
目覚めのいい朝だ。
俺がこんなに早起きすることは滅多にない。
いい予感がする。

そんな予感を胸に俺は自分の部屋を後にした。

リビングに降りるとお母さんが料理を作っている。
……いい匂い。

｢あら、大貴、目が覚めたの？｣
｢うん、まぁね。｣

お母さんと少し会話をしたあと、ふとダイニングテーブルに目をやった。

何も無い空間に大きめの封筒が現れ、そのままテーブルの上にドサリ、と落ちた。

｢……え、これって……！？｣

封筒に押された封蝋は、俺が憧れていたガーディアンズ魔法学校のものだった。

｢お母さん、俺っ！あの、ガーディアンズ魔法学校に行けるよっ！？今！テーブルに、ドーンッて！！俺、選ばれた！！｣

俺は興奮気味に封筒を手に取りお母さんに掲げた。

｢まぁ……！大貴が！？よかったじゃない！あのガーディアンズ魔法学校に選ばれたのね！｣

お母さんは目をウルっとさせ、口元に手を当て喜んでいた。

｢うん！俺、頑張る！！頑張って、父さんみたいなガーディアンになるんだ！｣
｢……そう、ね。大貴なら、なれるわ、きっと。｣

お母さんは一瞬悲しい顔をしたが、直ぐに明るい笑顔になって俺を応援してくれた。

俺は封筒を胸に抱え中身を見るために1度自分の部屋に戻った。

この時は思いもしなかったんだ。あんなことになるなんて。