前を向いて【キャプテンアメリカ】

次は私 ページ16

ナ「貴方について聞きたいの」



ほら、またこの感じ


最初はそうやって誰でも気にしないと言うが


実際は違う、





ただの化け物扱い





ナ「と、その前に私たちからね」



じゃあ私から、とこちらを向く



ナ「ナターシャ・ロマノフよ、よろしく」



差し伸べられた手を躊躇しつつ握る


次は僕だな、と



ト「トニー・スターク、アイアンマンだ」



そして次々と自己紹介をしていく



ブ「ブルース・バナー、よろしく」


ク「クリント・バートン」


ソ「ソー、アスガルドの王にして神だ」



最後は彼



ス「スティーブ・ロジャース、
キャプテンアメリカでもある」



目が合うと昨日のことを思い出してしまい


咄嗟に目をそらす



もう一度、彼をみると苦笑いをしている


1人1人の詳しい話もミナは聞いた



トニーはスーツを開発した時の



クリントとナターシャはこれまでの任務



ブルースはハルクのこと



ソーはアスガルドのこと



スティーブは冷凍される前のこと




話によると恋人とダンスの約束をしたまま


凍ってしまったらしい



この時は特に気にも止めなかったが


この事実が後で私を苦しめることに
なるなんて思いもしなかった


その話はまた今度




『次は、私か』




下を向いたまま呟くとみんなの視線が集まる



『あ、あまり気分のいい話じゃないから。その、』



と躊躇していると


優しく右手を包まれる




ナターシャだった




ナターシャは大丈夫と言うように


目を合わせて頷いた

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