人気作者と炎上商法【占ツク】 (ページ8)

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Z氏側への"違和感" ページ8

この緊張関係は、約2日に渡って続くこととなった。

その間A美さんとZ氏さんはお互いに大きく動くこともなければ、また該当ホムペや呟きを消したりするなどということもなく、ただお互いがお互いに向ける静かなる敵意だけが占ツクの空気を伝い、ユーザー達を微かに震わせていた。

－－これまでを見ると、状況は圧倒的にZ氏さんの有利に見えた。実際にA美さんのホムペへの批判は絶えない。ところが、その状況も次第に拮抗へと傾いていくこととなる。

というのも、ユーザー達が気づき始めたからだ。

「どうしてZ氏さんだけが庇われているのか？」このような疑問が、この時既にぽつぽつと湧き始めていたのだ。

私はスマホ画面をスクロールし、飽きるほど見たこのホムペを読み返した。

……振り返ってみよう。A美さんは「自分の作ったホムペがZ氏さんに批判された」「その批判はキツイ言葉が多い」「Z氏がいつも煽るのはどうなのか」－－そのような"批判"を向けたまでだ。

「それを本人に言わずホムペで言うのはどうなのか」「そのような態度は対立に繋がりかねない」、或いは単純なA美さん自身への批判……これらの意見は出て然るべきだろう。

でも、A美さんはZ氏さんの名誉に関わる程のことは言っていない。単純な「意見」だ。彼女がZ氏さんに謝罪をするとすれば、彼女が自分の主張を取り下げた時のみだ。

場所こそ違うだけで、A美さんによるホムペでの批判は、Z氏さんによる青鳥での批判と何ら変わったところはないのだ。

「Z氏さんの意見の方が正しいと思う」という意見ならばともかく、それを踏まえた「A美さんはZ氏さんに"謝罪"をすべき」という主張は、おかしいのだ。

何故か「Z氏さんが正しくA美さんが間違っている」という根拠もない固定概念によって、何の違反行為もしていないA美さんを一方的に悪とする風潮が存在していたことに、ユーザー達は気づき始めたのだ。