人気作者と炎上商法【占ツク】 (ページ4)

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Z氏の"主張" ページ4

私はこのA美さんのホムペがhit数を伸ばしていくのを見届けた後、その中で彼女が言っていた「Z氏の某呟きSNSでのA美さん批判」を見に行った。

私はZ氏さんのSNSのホームを開き、画面をスクロールして、Z氏さんの「呟き」を遡る。
すると少ししたところで、該当するものを見つけた。

『A美という作者のことは今回知ったけど、筆才には欠け考え方も甘すぎる。』

『そもそも人気ってそんなに大事？人気のことしか考えていないから成長できない』

『典型的な幼稚な占ツクユーザー。あんなホムペが影響を及ぼしていると思うと頭が痛い』

――と、そのような呟きだった。
「COMMU」という占ツクと連携した交流系のサイトでも、A美さんの「占ツクはそんなに悪いところじゃないよ」のホムペについて見解を求めてやってきたZ氏さんのファンに答える形で、A美さんに対する批判を述べた跡がある。

Z氏さんは、ホムペで行う主張は常に的を射てる。
占ツクに関しては、違反や文章の傾向、「低評価」に憤る作者達は考え方が甘い･･････などといった冷静な意見を次々と述べる。

更に本人の文才は驚くべきところで、このサイトでは随一レベルのものであり、勢いのついてきた近頃は文章の書き方を指導する作品も作って絶大な支持を得た。

決して口が悪いわけではなくむしろ作品などでは丁寧だが、A美さんが言うように刺さる言葉を織り込む面はある。しかし、その主張の冷静かつ冷徹さや大人びた雰囲気、そして彼女自身の文章書きとしての能力の高さに憧れるユーザーは多いのだろう。

――A美さん、そしてZ氏さん。

２人は対極的な作者。
そしてここ数日、これらのホムペを通じて他ユーザー達の議論を巻き起こし始め――

そして、本人達自身の確執へと発展しつつある。

私はA美さんもZ氏さんも、両方をお気に入り作者登録している。対立が始まる前から、ずっと２人のことは見守っていた。

私、Aはいわば「中立」。
Aはどちらにも加担しない。
私は占ツクのアプリに戻り、先ほどのA美さんの作品のコメント欄をぼんやりと眺めた。

時計の針が静かに響き渡る。私はもう一度それを見やり、そしてスマホを閉じた。