70束 安田side ページ29
大倉先生から呼び出し
Aのことかな
もう近づかんといてとか言われたらどうしよう
友達として、一番近くの相談役として居たいだけやのに
安「はぁ‥」
どうしても越えられない壁を感じてしまう
安「先生？入るで？失礼しまーす」
準備室の中に入る
そういえば中に入るのは初めてかも
ここで聞き耳を立てたことはあったけど
大「あぁ、きたきた
‥‥その辺、てきとーに座って」
安「いや、僕話聞きに来ただけなんで
立っときます」
大「そう？」
先生の顔からは何も読み取れなくて
大人、と、子ども
その差を見せつけられてる気がする
大「安田には悪いねんけど俺もちょっと困ったことあって
‥‥あーごめん。もっとわかりやすく言う
Aと遊びに行ったところ蘭に撮られて
言いたいこと、分かるよな」
そこまで1続きに喋ると僕の方を見る
わかるも何も
それって蘭ちゃんが僕と同じことしてるって言いたいんやろ？
安「脅されてるんですか」
大「‥そういうことになるな」
安「Aはこのこと知ってるんですか」
大「撮られたことは言うたからわかってると思う」
あ、
教室を出る前のAの様子を思い出す
たぶん僕が大倉先生に何を言われるか気づいてその前に自分から言いたかったんちゃうかな
安「Aからも話聞くと思うんで
‥‥先生は蘭ちゃんと仲良くな」
嫌味をぶつけてから教室に急いだ
授業が始まる前に、早く
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作者名：桜ンボ | 作成日時：2019年5月26日 16時
