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69束 ページ28
丸ちゃんに話を聞いて貰えたのは良かったけど
1週間に必ずやってくる、大倉先生の授業
顔を上げづらくて、ノートをとるために黒板に視線を向けると
あからさまに私のいない方向を見ているのが分かる
もちろん視界には蘭も入る
しんどくて辛くて
やっと授業終了のチャイムが鳴る
大「あ、安田ちょっと来てな〜」
珍しい
章大の方へ顔を向けると
何で？って顔をしてて
口パクで"Aじゃないんや"って言う
そうだ、私まだ2人に言ってない
教室から出ていこうとする章大の腕を掴む
驚いたように私を見る
『あの、言わなきゃいけないことがあって！』
安「あーでも呼ばれてもうたから‥‥」
『その前に言いたいの』
安「うーん‥
‥‥戻ってきたら絶対聞くから。な？腕はなして？」
子どもをあやすように優しく言う
私の頭をふわふわなでてから廊下を歩いていってしまう
鼻の奥がツンとして涙が出そう
ここで泣くわけにもいかず自分の席に戻ろうとすると
なぜかこっちを見ていた亮と目が合う
亮は一瞬口を開きかけたけどすぐに机に伏せてしまった
昼休み、必ず言おう
2人には、絶対に
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作者名：桜ンボ | 作成日時：2019年5月26日 16時
