ミモザの花束を君へ(緑) 2 (ページ24)

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大倉先生を好きなこと、

親友だと思っていた蘭とのこと、

今さっき起こったこと

自分の感情が整理できてないからきっとぐちゃぐちゃになってたかもしれないけれど

丸ちゃんは優しく頷きながら最後まで話を聞いてくれた

その優しさのおかげで何とか涙を堪えられた

丸「‥僕が、一緒の学校やったら良かったのにね

そうしたら‥‥一番近くで話を聞いてあげれてたのに」

眉を八の字にして困ったような顔で微笑む

私が、どれだけ黒いか分かったはずなのに

怒らない、離れない

むしろ優しく包んでくれる

『‥‥そうだね

丸ちゃんがいてくれたら、変わってたのかも‥‥』

ありえない理想を並べる

丸「もう、気は済んだ？

それともまだ話したいことある？‥‥まだ泣きたい？」

『‥‥もう、大丈夫っぽい

ありがとう聞いてくれて』

笑顔で答える

無理してないかと聞かれるとそれは嘘になるけれど

1度話しただけで楽になる

不思議な、丸ちゃん

『お店の準備、しよっか』

丸「おっけー！今日も張り切っていくぞー」

底抜けの明るさに救われる

バックヤードから出ていくと仕入れに行っていた店長が料理の準備をしていた

店長「あ、2人とも来てくれてたんだ

なら、お店開けようか」

1歩、進めるといいな

先生のことは好きなままでいい

それでも、大切な人たちに全てを話すぐらいには強くなりたい

ほんとのことを言って

嘘をついたことを謝って

それからのことは、みんなで。

だから、もう少し好きでいさせて欲しい

大倉先生の本当の気持ちが分かるまでは