【QK】ミモザの花言葉 vol.3【短編集】

嫉妬 gn × trsk ページ38

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言side

今日は、東大王の撮影。…なんだけど、集合時間を1時間勘違いしていたらしく、早く着いてしまった。楽屋には入れてくれたから、しばらくスマホをいじって待つことにする。

あ、そういえばQuizKnockの最新動画見てなかったな。大手回転寿司チェーンでクイズするって企画で、確か問ちゃんが出てるはず。



…見終わった。最初はお寿司美味しそうとか、Mondoすご、って純粋な気持ちで見てたんだけど、気付けばどす黒い感情が胸の中を渦巻いていて。

なんでかって？鶴崎さんが！問ちゃんに近いからだよ！！！

何あれ？同じチームだし横並びになるのは分かるけど流石に近くないか？同じ顔なら僕じゃなくても良いのか！？

「おはようございまーす…うお、言じゃん。早いね。」

「…あぁ、鶴崎さん。時間間違えちゃって。おはようございます。」

「ん？おはよう。」

ちょうど良いところに鶴崎さんが来た。さっきまでYouTubeで見ていたのとほぼ変わらない無地の服に身を包んだ彼とは、少し前からお付き合いをしている。

「鶴崎さん、この動画なんですけど。」

「あーこれ上がったんだ！結構活躍してたでしょ？」

「お寿司食べてただけじゃないですか。」

「あれ？そうだっけ？」

年末に撮影したとのことなので忘れてても仕方ないけど、映像は残ってますからね？

「問ちゃんとの距離近すぎませんか？」

「えぇ？そうかなぁ普通だと思うけど。」

「近いですよ！ほらこことか、こことか！」

そう言っていくつか場面を見せる。鶴崎さんは見ながら「うーん。」と唸っていて、あまり納得してない様子。

「この顔ならどっちでも良いんですか？」

「そんなわけないよぉそもそも全然顔違うし。」

まぁ顔は…一卵性の割には似てないな。声は似てるんだけど。

「ねー機嫌直してよーなんでもするからさぁ。」

「…なんでもしてくれるんですか？」

「え、あ、うん、ぼくのできる範囲でね？」

「何にしようかなぁ…。」

食べ放題じゃない焼肉屋さんに行く、で許すことにしました。あと問ちゃんには僕から惚気話をしておいた。はいはいいつものね、って流されたけど今回の件はお前も悪いからな！？


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