「他と違う」ってこと Ⅱ (ページ35)

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見事、イルマくんと先輩から頼まれた事を達成した私は、無事に推薦文を貰い、名残惜しそうにしているライム先生たちに挨拶をして生徒会室へ向かった。

解散選挙(タイマン)を終えたアメリさんも、無事に元の性格に戻れたようだ。

『アメリさん、元に戻ってよかったです！』

「Aも迷惑かけたな！」

『とんでもないです！』

「写真集もちゃんと手に入れたぞ！」

『えぇっ!?あ、ありがとうございます…』

あのアメリさんに写真集のことを知られていたのは驚きだ。それに入手までしていたとは…恐れ多い…

「さて、生徒会も大所帯になる。イルマ、選べ。」

生徒会での研修を無事に終えたイルマくんに、アメリさんは選択肢を与える。生徒会に残るか否か。

「いいえ。生徒会では本当に貴重な体験ばかりで楽しかった。だからこそ、生徒会の皆さんの野望に乗って流されてしまうんじゃなくて、自分の野望を見つけるための活動がしたくなりました。」

自分の野望を見つけるため…。じゃあ、私は何のために…？

「はっ！君は!!」

考え込んでいると、突然誰かに指を指される。確か、解散選挙(タイマン)で負けた…

「可憐なお嬢さん、是非とも君を我がロノウェ家に迎え入れたいのだが…お名前を伺っても？」

そうだロノウェ先輩だ。薔薇を差し出されながら何かとんでもないことを言われた気がする…

『えっと、ハルファス・Aです…』

「ん僕はロノウェ・ロミエール!!生徒会の新メンバー!!」

『は、はあ…？』

「A、君を僕の婚約者(フィアンセ)としてロノウェ家に歓迎しよう!!」

『えっ』

「「え〜〜〜〜!?」」

「なっ何を言ってるんだ!?」

アリスがロノウェ先輩の胸ぐらを掴みながら抗議している。前にも似たようなことあったなぁと、思いながらもここは丁重にお断りをする。

『ご、ごめんなさい…結婚は私の一存では…』

「男に触れられた挙句、振られた…傷心ロノウェ…」

なんなんだこの先輩は…？

「フッだがロノウェ諦めない！絶対振り向かせてみせる!!」

…なんなんだこの先輩は？(2回目)

かくして研修は終了し、新生徒会も無事発足。そして、Aを巡る恋の争奪戦も無事勃発？