「他と違う」ってこと Ⅱ (ページ27)

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真心料理バトルページ27

「A！イルマ様が調理室に近づかないよう、見張っといてくれ！」

「よろしくね！A!!」

『えっ2人とも!?』

アリスとクララちゃんの2人からいきなりそう言われたのが1時間程前─

そして今は、アリスと2人でアスモデウス邸へ向かっている。

『クララちゃんと料理対決することになった!?』

突然、イルマくんを見張っとけと2人に頼まれたかと思ったら、戻ってきたアリスに家に来てくれと言われた。一体何があったのかと思ったら…

『どうしてそうなったの…？』

「それはウァラクが…！(待て…喧嘩してこんなことになったと言ったら、Aに余計な心配をさせてしまう…黙っておいた方がいいな)」

『クララちゃんが…？』

「なっ何でもない…それよりもAには、私が作る料理の味見をお願いしたいのだ」

『味見を？』

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in アスモデウス邸

「フンッ！どうだA！」

ステーキ、ロースト魔ビーフ、魔焼き鳥、ミートパイを作り、ニヤリと笑いながら…いや、ドヤりながらテーブルに並べるドヤモデウス。

『わぁ〜すごい！』

「流石アリス様！完璧です！」

執事のダヴィデもその完璧さに感嘆する。Aにすごいと言われ、一瞬喜ぶアリスだが…

「…ああ、そうだっ普通に完璧！これではダメだ!!イルマ様のため!!おまけであのアホを説教するため！もっと特別で圧倒的なものでなくては!!」

『んっ、美味しい!!』

「！本当か!?…だがもっとエレガントで感動的な…」

味見したAが笑顔で感想を伝えるが、まだ納得いかないらしい。そこでダヴィデが魚を持って来て提案する。

「魚料理はいかがです？煮る焼く蒸すで生なら見栄えも…アリス様!?」

少しずつ後退していき、ゴーグルにマスクをつけて完全防備となったアリス。

「もしやまだ魚が苦手で…？大きくなられたからもう平気かと…」

「に、臭いが相容れなくてな…」

『手伝おうか？』

「A様…！」

困っている(？)者を放っておけないAが助太刀を申し出るが、

「いや大丈夫だ!!(これはAの胃袋を掴むチャンスでもあるのだ！掴んで掴んで掴みまくって、私の手料理しか食べられないようにしてしまえば…！いや待て…そしたらAと外へ食事に行けないではないか!!どうすれば…!?)」

大丈夫だと言ったものの、別の件で一人葛藤しているアリス。