「他と違う」ってこと Ⅱ (ページ26)

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6＋スキ魔ページ26

「A！早く帰るぞ！」

『はーい！ごめん、みんなには黙ってておくから！今日はありがとう!!』

「えっ…こっこちらこそっ!!」

くろむちゃん…もといケロリちゃんに挨拶をして、走ってみんなの元へ向かった。

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翌日─

「くろむちゃんのライブ謎の4人組！サイコーだったな！」

「かわいかったねー」

「拙者、青髪推し！」

「いやいや、ナマエちゃん一択でしょ!!」

「俺も俺も〜」

その会話を聞いて、苦笑する入間とA…そして悔しがるケロリであった。

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スキ魔

マルさんによって会議室に押し込まれたA。

「ふっふっふ…」

不気味に笑いながら近づいてくるマルさんに恐怖し、端っこに逃げるが…

「大人しくしててね」

可愛らしい衣装を着せられ、メイクを施された。

「貴方はまるで光る原石ね！」

『は、はあ…？』

元から顔は良いAだが、メイクによって更に磨きがかかり、可愛いや美しいという言葉だけでは言い表せない程の美貌となった。何でアクドルやモデビルをやらないんだと言いたくなる程に。

「完っ璧！貴方アクドルにならない!?」

『いえ、アクドルは見る専で…』

身バレ防止のため、髪色だけ【チェルコ】で変えさせてもらってから会議室を出ると、丁度入間たちとバッタリ会う。

「Aちゃん！…わあ〜、すっごく可愛いね!!」

「A激カワ!!」

素直に褒める入間とクララに、照れながらも笑顔でお礼を言う。

『ありがとう…イルマくんとクララちゃんも、とっても可愛いよ！』

「あ、あはは…」

男が可愛いと言われても…と苦笑する入間。

『アリスも…か、カワイイッ…ねっ』

笑いを耐えながら言うAに、顔を真っ赤にするアリス。

「わっ笑うなッ!!(イルマ様が出るというのに私が出ない訳にはいかないッ…それにAも…！)」

それよりも、更に可愛く…そして美しくなったAに、アリスはたじたじである。入間とクララみたいに素直に褒めることができればいいのだが、片思いをこじらせるアリスには無理難題に等しい。

「Aっ、そのっ…かっ……か顔色が優れないようだが大丈夫か!?」

中々素直になれないアリス。

『え…？あ〜お化粧したから、いつもより白っぽくなったのかも？ちゃんと元気だから大丈夫だよ！』

「(くぅ〜、可愛すぎて直視できんッ!!できればステージに出したくない!!)」

素直になれる日はくるのだろうか…？