「他と違う」ってこと Ⅱ (ページ24)

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『みんなに癒しをお届け！そ・の・か・わ・り、あなたのハート、私にくれる？天使な小悪魔、ナマエです！』

きちんと決めポーズもつけて挨拶をするが、本心では…

『(なにこれ…超恥ずかしい…天使な小悪魔って何!?)』

自分で自分に突っ込むA。しかし、完璧な営業スマイルを見せるAに、会場は更に盛り上がる。

「(クララ、アズくん、Aちゃん…上手い！)」

意を決して、入間も前に出る。

「はっ恥ずかしがり屋のイルミです…体重も身長も、個人情報は秘密…だよ！謎のアクドル、イルミちゃん！」

入間が挨拶をすると喝采が起こり、応援する者が続々と現れる。

「それじゃあ…い、い、いっくよ〜！」

アリスは炎の魔術を入間に向けて放ち、入間はそれを全て避ける。クララは自分で出した楽器を演奏し、Aは天体魔術で天井に宇宙空間を出現させ、4人で会場を盛り上げる。くろむが復活するまでの間をもたせるため、様々な魔術を駆使してステージを彩っていると…

「いつまで私のステージで暴れるつもりです？」

ステージが氷の演出へと変わる。

「前座はここまでよ！お待たせ、みんな！」

「「まってましたー!!」」

待ちわびていた観客たちの声が響き渡った。

「くろむさん！」

「ありがとう、みなさん。本当に、ありがとう。」

「じゃ、僕たちはこれで…」

と立ち去ろうとする入間の触角を掴むくろむ。

「まちなさい。ここはプロの舞台、最後まで責任をもってください。」

マイクを差し出しながら言うくろむに頷き、入間はマイクを取る。

「「いくよ！」」

【キミの小悪魔黙示録】

マイクを持って歌う入間とくろむをセンターに、5人で踊る。観客たちが音楽に合わせて歌ったり、カラフルなペンライトを振ったりするので、まるで会場が一体化したようだ。

2番に入ると、魔術を駆使した演出で更にステージを盛り上げる。クララは先程使っていた楽器でリズムをとり、アリスは炎でハートの輪を作る。Aが【流星(ミーティア)】で飛びながらそれをくぐり、ついでにキラキラとした小さな星を散りばめていった。

2人が歌い終えると、「ワァァァァァ」と会場が歓声に包まれた。

アクドル時の衣装のイメージ↓

『天使な小悪魔、ナマエです！』
スマホアプリ「シャイニングニキ」より
アクドルの挨拶、センスなくてすみません…