不機嫌な彼を攻略するには

敬語禁止令出しちゃう？ ページ6

としみつsaid




今日からマネージャーが新しい人になる。

正直、若い女のマネージャーなんて、信用できないし、反対。

先週初めて顔合わせした時に、俺をまっすぐ見ながら宣戦布告してきたやつ。

スキルもないくせに自分の意思は曲げない。

気に入らなかった。

一ヶ月、っていう約束で、迎えた初日。

撮影中はずっと俺らの様子を見て、あれこれ忙しそうにしてた、らしい。

休憩中にりょうがニヤニヤしながら「朝早くから撮影の準備してくれてた」ってわざわざ俺に言いに来た。

むかつく。

そんなんで認められるか。




てつやが歓迎会やるとか言い出して、無理矢理居酒屋に連れてこられたけど、歓迎するつもりなんてない。

一番遠い席に座って、できるだけ関わらないようにする。

どうせ1ヶ月で終わりなんだから。




て「ねー、まだ22歳なんだよねー？
若いねー！
ほら、お肌もピチピチ。」


『わっ、もうてつやさんっ。
ほっぺ突っつかないでください！』


虫「おーい、てつややめろー。
セクハラで訴えられたら完全に負けるぞー。」


て「セクハラじゃなーいー！」


ゆ「A、飲んでる？
ほら、お酒注いであげるから。」


『あ、ありがとうございます。』


り「お酒強いの？」


『人並みです笑』


り「あんま飲みすぎちゃダメだよ。」


『はい、ご心配ありがとうございます。』


し「なんかさー、堅いんだよね。」


『へ？』


し「言動が堅苦しい…
もっとフランクになろう！？」


て「敬語禁止令出しちゃう？」


『や、ダメです！！
私の方が年下だし、なによりクリエイターの皆さんに対してマネージャーが敬語使うのは普通です！』


虫「うーん、じゃあ呼び方変えてみるとか？」


ゆ「それいいね！」


り「◯◯さんってビジネス感出ちゃうから、◯◯くんにしない？
女の子にくん付けで呼ばれるの良いよね？」


ゆ「わかる、めっちゃいい笑」

イライラ→←素直じゃない

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