【まふまふ】ねぇ、あのさ。【歌い手】 (ページ6)

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少年達は意識を取り戻したかの様に目を見開き、白髪の男性は少女の方を掴み、こう言う。

「なんでだよ！？Aちょっと前までは、あ、あ…あんなに…あんなに…元気…だったじゃん…な、んで…？」

少女以外の人は涙を流し始める。

表情を見ればわかるのだ。
これは、本当なのだな、と言うことが。

一人の金髪の少女は膝から崩れ落ち泣き、
黒髪の男性は涙を流し、硬直している。

茶髪の男性は涙を流してはいないが、呆然と立ち尽くし、
白髪の男性は手で必死に涙を拭い、少女を見つめる。

『それでさ。余命ね、３日、だってさ…！』

少女は無理に笑っている。

「な、なんで…いつから…？僕達…何も…気づけなかった…！！」

『まふくんったら！大丈夫だよ(笑)
だって、私強いもの。そんな３日でなんてﾀﾋなないわ。

だからさ、皆で遊ぼう。
とびっきり、笑わせてほしいの。
外出なんて、しなくていいわ。

前みたいに学生だった頃の様に、お泊りして、ゲームしてる様な、そんなふうにしたいの。

私、最後まで皆と居たいよ。

また、歌歌い合って、笑いたいよ…！

まふくんや彼方や棗や翔太の歌…たっくさん、聴きたいよ…！！！」

そう言うと金髪の少女は抱きつき、黒髪の男性は涙を拭き、
声は震えているが、「もちろんだろ。」といい、茶髪の男性は深く頷き、

そして、

白髪の男性はこれまでにないほどの笑顔で、「うん！そうしよ！」と涙をこぼし、そう言った。

『私、皆に愛されてるなぁ…。

こんなに幸せなの、これ以上ないなぁ…。』

と、少女は涙を一粒流し、微笑んだ。

「あったりまえじゃん！！だって、僕らはこれ以上ないくらいAの事、あいしてるもの！」

と茶髪の男性が言うと

皆は口を揃え、

「そうだな」

「当たり前ですよ！」

「うんうん…！」

そう言いまた少女の傷を癒やしていった。

『お泊りできるお家、ないかな？ゲームが沢山あるとこ』

「もっちろん！僕の家しかないじゃないですか！！」

「いや、俺の家だな」

「はぁ？あたしの家でしょ？」

「はぁ…わかってないなぁ！僕の家だよ！」

そう言い合いをしてると、

『ふふっ…。懐かしいなぁ…！

っよぉーし！ここはまふくんの家にれっつごー！だな！』

そう言うと白髪以外の人は「えー！」とか「ぶーぶー！」とかいうが、何気に嬉しそうだ。

『そうと決まれば！準備しちゃうから、まってて！』

と言い、準備をし始めた。