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目を覚ますと前には看護師が居た。
『あぁ、寝ていたんですね。』
「はい。大丈夫ですか?うなされている様でした…。
あの…。何かして欲しい事とかは…?」
そう看護師は彼女へと言う
『いいえ、何もないですよ。
ただ、普通に過ごしたいだけですから。』
「そう…ですか…。もう時期朝ご飯の時間になるでしょう。
起きていてくださいね。」
そう看護師が言うと彼女は“はい”と頷いた。
『…。もう、こんな時間なんだ…。』
もう時計は7時になる所だった。
「朝ご飯です。ゆっくりで大丈夫ですから、食べてくださいね。」
と言い出てきた朝食だが、彼女はもう食欲がなくなっているのだ。
起き上がる力もあまりない。
『病名も不明で治し方も探り次第…。
それで段々とこんなんになる訳か…。』
そう、彼女の病には病名、治し方が無かったのだ。
今まで見たことの無い病。
『なんで、私ばっかり…。』
そう言い朝食は何も食べなかった。
そして段々昼へと時間が過ぎていった。
コンコン…ノックが部屋に響き渡る。
『どうぞ』
そう言うと昨日来た真冬、そして初めて見舞いにくる彼方、棗、翔太が見舞いに来た。
「っ…!!A…!!」
『棗…大丈夫だよ。何でもないってさ!ただの貧血!ちょっぴり恥ずかしいかも』
と言い照れるふりをするA
「ねぇ、A」
『なぁに、彼方』
「本当に本当に貧血なの…?」
そう言われAは少し悲しい表情をするがすぐに笑顔になり
『うん!お恥ずかしながら…私,昔っから貧血酷くってさ!』
と、あの静まり返った場を一気に和ませる。
「なーんだ!!心配損だ!」
と棗は言う
『うん、皆心配しすぎー!』
“なんだよー!”といい皆が笑いあう。
『あはは!!たのしーや…。みんな、ありがとうね!』
「なんだよいきなり!なんか居なくなるみてーじゃん」
と彼方がいい
「そーだそーだ!」
と真冬と翔太が言う
『あはは!どーかな!』
と言いへらっ、とAは笑う
皆が笑っていた時だった。
ゲホッ…と聞こえるそちら側を見るとAが口から血を流していた
「っ…A!?まふ!!ナースコール押せ!!棗!!袋持ってこい!!
翔太!!タオルもってこい!!」
そう彼方が指示をすると皆いっせいに動きだす
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作者名:みみちゃん | 作成日時:2017年10月2日 2時