【文豪ストレイドッグス】最初は勘違いから。【ワールドトリガー】

○ ページ13

．






迅さんが顎をフッと横に揺らす仕草をとると共に私はジャンプして塀を飛び越え、身を隠す。またトリオン体じゃないから位置探知される確率も低いだろう。





別れる直前にポケットに入れられた通信機。これで連絡を取れってことか…？





後ろからどんぱちやってる音が聞こえる。今持っているのは……銃が2丁と小刀１つ、それから銀と揃いの刃物……か。



夜叉はトリオン体にも効くし、獲物だって脅しには効くだろう







迅さん……未来視で異能(これ)はサイドエフェクトじゃないって気づいてたのかな……









〈「Aちゃん、聞こえる？」〉






雑音と共に聞こえる、迅さんの声。





『はい。聞こえます。』





〈「今から指示するガレージに隠れてて欲しい。援護、お願いできるか？場所は＿＿＿＿＿」〉


『了解です。今から向かいます。』







援護ということは戦闘OKってことか。此方の世界では初めての本当の戦闘だな。






＋＋＋＋＋＋＋＋＋







ガレージってのは、ここか。まだ中には誰もいない。今のうちにすぐ中に入れるところに隠れておこう。





ドッ！！




勢いよくガレージの中に迅さんが入る。やっぱりガレージの中には隠れないで正解だった。





太「もう逃げ場はないぞ。黒(ブラック)トリガー。」





そんな太刀川さんに迅の攻撃が勢いよく当たる。するとどこからともなく出てくる2人組。





気配も何もなかった。そういうトリガーもあるのか？




とうとう迅さんの枝分かれしていた刀もなくなり、2：1で迅さんが負ける……


……援護しろってここですか？迅さん。







『敵を悉く切り刻め、白銀夜叉。』





ガレージに比べ、暗かった外に文字列が浮かぶ＿＿＿＿と共に太刀川さんの腕とさっきまで隠れてた1人の脚ともう1人の首が飛び、首が飛んだ人はドンッという音と光と共に消える。……残りの2人には避けられたか。チエッ。





迅「あんたたちは強い。黒トリガーに勝ってもおかしくないけど、“風刃”なんかの戦闘はおれのサイドエフェクトと相性が良すぎるんだ。悪いな。」




バランスを崩し、地面に転がる2人の目線が私と、その後ろに控える夜叉に向く





「なんだ、あれ………」






．

●→←●

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す