夢主を救う為に、今日もKZは想い続ける1

26　嘘 ページ31

談話室に入ってから、簡単に声が出るようになった事を話した
だって、アーヤの涙の方が問題だもの

『アーヤ、何がったの？』
彩「前に、つけられてるって言ったでしょ？」
『うん』
彩「さっき、私を呼んでる人が居るよって言われて、その人の元へ行ったの。
最初はAだと思ったんだけど、違くて」
『もしかして』
彩「A、隠してること無い？」
『え？』
彩「言われたの。ずっと君を付けてたのは、Aを俺のものにする為だからって。
だから、俺の為に利用させて貰うって言いながらナイフ出してきて、」

そう言ったアーヤは、相当怖かったのか、涙をこみ上げている

『アーヤ、ごめん私の所為だ。私の所為で、アーヤを傷つけて...最低だ』
彩「Aの所為じゃない。怖かったけど、違うの」

若「何が違うんだ？」
『わ、若武！？』

其処には、若武以外の皆も居た

黒「何かあったなら、俺等にも話してもらえない？」
美「俺たちには言えない事なのか？」

『ごめんね、アーヤ』((ボソッ
彩「え？」

『実はアーヤがストーカー被害にあってて、強迫もされてる』
「「「は？」」」
若「アーヤ、どうして言わなかった！？」
上「また、女扱いされたくないとかだろ」
彩「違うの！」
『うん、違う。アーヤは悪くない』
小「どういうこと？」
『私だけで何とか出来ると思ったの』

嘘でも、今はアーヤを守ることが最優先
嘘に本当の事を少し混ぜるだけで、信憑性は増す

全て私の所為だから
嘘がばれても、アーヤを守れるなら、嫌われてもいい

若「は？」

そう言われてもしょうがない

『お願い、アーヤを守ってあげて。私の分まで』
上「お前どうした？」
『お願い、ね』

そう言った瞬間涙が落ちた
其れを隠すように、私は談話室を出た

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