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⚫_Cigarette ページ9

高専夏×同期夢(付き合ってる)
※夏さん喫煙者設定含みます


職員室から教室に戻ろうと廊下を歩いていた時だった。私の鼻を、苦いような甘いような独特の匂いが擽る。

___もしかして。

期待に胸を弾ませつつ、足音をなるべく立てないように慎重に教室に近づいていく。開け放たれている後方の扉の影になっている部分からこっそりと中の様子を伺うと、想像通り傑が煙草を吸っていた。

私は口角をあげる。端から見たらただのストーカーだ。不審者だ。きっと私は今酷く緩い顔をしてる。

携帯を眺めながら煙草の煙をふかす傑の後ろ姿に、心臓がきゅっと収縮した。


___絵になるなぁ。


そう思って眺めていると、傑がふと火を消した。


…あれ、もう終わりだろうか。いつもならもう少し時間をかけるというのに。


「………バレてるよ」

「…えっ!あ、えと…」


急に声をかけられたことにも、バレていたことにも、動揺を隠すことが出来なかった。私は言い訳を探しながら視線を泳がせる。

そんな私に、傑はくすくすと笑いながら振り返り、


「煙草を吸ってる私が好き?」


と悪戯に尋ねてくる。

どうやら今回だけではなく、ずっとバレてしまっていたようだった。

傑は私の前では喫煙をしない。

煙草を吸っていると言う情報すら、同期の五条くんと硝子ちゃんから教えてもらったことだった。

Aの前で吸わないのは夏油なりの優しさなんだよ。そう硝子ちゃんは言うけれど、どうしても気になって気になって。

そうしたらある日、誰もいない教室で煙をふかしている傑の姿を見つけた。

私が想像していたよりもずっとずっと、その姿は色っぽくて見とれてしまうもので。

それからはバレないように度々こっそりと教室の影からこうして覗いていたのだが、まさか本人にバレていたとは。


「…うん、すき」


傑の先程の問いに素直に答えると、彼は少し驚いたように私を見つめたあと、優しく微笑んで未だ隠れている私に手招きをした。

「…おいで」

⚫_続→←🔵_続



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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 夏油傑
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みみみみみ(プロフ) - 結菜さん» 閲覧ありがとうございます😭わーーそういって貰えて嬉しいです💘ありがとうございます!! (2023年2月21日 21時) (レス) id: 9c9c01e69d (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - どうも結菜です!リクエストに答えてもらってありがとうございます。拝見遅れてしまいました🥺兵長もそうですけどめちゃくちゃ私好みのお話です😍私進撃もそうなんですけど、呪術回戦めっちゃ好きで呪術回戦0、10回ぐらい見るほど好きなので最高でした! (2023年2月19日 0時) (レス) @page5 id: 19761245cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みみみみみ | 作成日時:2023年1月14日 19時

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