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ただでさえ立場が危うい調査兵団が憲兵の許可なく勝手に人を殺したとすれば、世間も憲兵団も黙ってはいないだろう。
それに、憲兵は巨人を相手にしている我々が人間の抗争や揉め事に首を突っ込むことを妙に毛嫌いしている。そんな私達が彼らの獲物を勝手に殺すなんて例え中央憲兵が悪かったとしても良く思われはしない。それに、中央の力があれば簡単に憲兵の悪事は闇に葬られ、私達が悪者に仕立て上げられて終わる可能性の方が高い。
それなら、最悪の事態を免れるために私一人で罪を負った方がいい。
調査兵団は必要なのだ。この世界のために。
ハンジ「…っ」
リヴァイ「…おい、」
2人は深刻な顔で私を見たけれど、2人ともそれを痛いほどに理解しているはずなのだ。
ハンジさんは悔しそうに顔を歪め、リヴァイさんは不安と焦りを孕んだ表情を私に向けている。
エルヴィン「…分かった。”最悪の事態になりそうになった場合”、Aの意見を尊重しよう」
けれどエルヴィンさんは、表情ひとつ変えずに私をただ真っ直ぐに見た｡
エルヴィン「…だが、君は私達にとって、大きすぎる武器のひとつだ。調査兵団の身を案じてくれているのかもしれないが、君がいなくなることは兵団にとって大きな損害となる。
…君は出来るだけ手放したくない。最悪の事態を考え、なるべく最終手段を使わなくていいような言い訳を考えるのが団長の仕事だ」
ハンジ「私も出来るだけ力は貸すよ。…エルヴィンの言う通り、Aが兵団からいなくなるのはあまりにも損害が大きすぎる。
…それに、本当ならこんな感情混ぜ込むべきではないんだろうけれど、君が未だ彼奴らに貶められるのは見てられない。Aが兵団を辞めなきゃいけなくなるなんて間違ってる」
エルヴィンさんもハンジさんも、いつものような強い瞳で私を見ている。隣のリヴァイさんは心なしか微笑みながら、私を見守っていた。
私はぎゅっと拳を握る。3人の私への想いが、痛いほど伝わってきて心が苦しかった。調査兵団に入団してよかったと、心から感情が込み上げてきた。
リヴァイ「…お前はもう独りじゃねぇ。奴らに怯える必要はもうない。…自由に生きるんだろ？」
優しく諭されるようなリヴァイさんの問いに、私は力強く頷いた。
エルヴィン「…よし。ならば善は急げだ。彼奴らの居場所は予想がつくか？」
私はエルヴィンさんにそう問われて、思考を巡らせる。彼奴らが身を隠せるような場所はどこか。
「…もしかして」
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むささび(プロフ) - 一気に読み進めてしまいました。とても面白かったです。番外編ではなく、是非続編として本編のストーリーで夢主ちゃんが活躍＆キャラと絡むのか拝見したいです！一先ずはお疲れ様でした！また拝見出来る日を楽しみにしております。 (6月26日 17時) (
レス) @page35 id: 2279a97b0b (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - フォールさん» ありがとうございます！完結まで見届けてくださり嬉しいです🙇♀️これからもがんばります、、！！ (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - ゆるさん» コメントありがとうございます！とても光栄です🙇♀️これからも頑張ります！😭 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
みみみみみ(プロフ) - らなさん» ありがとうございます…！とても嬉しいです😭これからも頑張ります💪 (2023年3月16日 16時) (レス) id: d7f9a920c5 (このIDを非表示/違反報告)
フォール(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！素晴らしい作品だったので無事完結したことを嬉しく思います！！すっっごい面白く、素敵な作品で、あっという間に最後まで読んでしまいました！これからも頑張ってください！！！ (2023年3月15日 23時) (レス) @page35 id: eb505c02be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年10月22日 22時
