#66 ページ29
花子さんは、自分と妹を間違えて話しかけてくる私みたいな人をよくからかって遊ぶらしい。
なんでも、あとから妹がやって来て相手が戸惑う様子を見るのが楽しいとか
なんて悪趣味な……
体が弱い花子さんは体調を崩して寝込むことが多く、私が前回訪ねたときも寝ていたらしい。
「姉さんが悪かったね。それで?月狐様の御用は何だい?」
きた、本題
……たいして何もしてないのに凄く疲れてるのはなんでだろ。
「いえ。実は私、みつばちゃん達の面倒をみようと思いまして。沖田家に住むことにしたんです。二人のことは私がちゃんと守り、責任持って育てますので、これからよろしくお願いします。」
…どうだ、言ってやったぞ!
私はうるさい鼓動を無視して二人を見つめ言葉を待った。
…まぁ、何を言われても退く気はないんだけどね。
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「そうかい、よかったじゃないか。こちらこそよろしく頼むよ。」
「あ、あれ…?」
あれ?思ってたのと違う……なんというかもっと反対されるかと
「ん?どうかしたかい?」
「あ、いえ……てっきり“アンタみたいな若者に任せられるか!”的なことを言われるものかと…」
思って心構えしてたんだけに、この反応は拍子抜けしたというか
「おや。」
「あら…ふふっ神様が育てくださるのに何を心配しろと言うのかしら?」
くすくすと可笑しそうに笑う花子さん。
あぁ、そうでしたね。
皆様にとっては私は神様同然でしたね。大変不本意だけど!
うん、神様に育ててやるって言われたら反対したくても出来ないよね。
「ソウデシタネ」
私は二人にそう返すのが精一杯だった。
あぁ、これ面倒事フラグだわ。
**
「ところで聞いたよ、アンタ月狐神だって隠してたんだってね?」
「まぁ、そうでしたね。」
「悪いことしたね。総悟達が嬉しそうに話すもんだからてっきり、話していいもんだと思ってたよ。」
「大丈夫ですよ。すみません。」
そう言えば口止めしてなかったっけ。
今思えば、突然みつばちゃんから「えと、お姉様?」と呼ばれたときに怪しむべきだった。(二週間前)
要するに私の自爆か。…くっそ(泣)
その後の挨拶周りはヤケクソのように幻覚を解いて狐ミミ+パーカー&スエットで周ったという…………
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光希(プロフ) - ひよこまめさん» wwあら、そんな裏設定があったんですかw覚えときますねw (2016年12月26日 15時) (レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 光希さん» いやっ!古事記を残した人が見たのは、アマテラス様の「コスプレして?」というおねだりによって女装していたツクヨミ様だったんです。ちなみに、スサノオさんは地上の嫁さんが大好き過ぎてあまり帰ってきません。 (2016年12月26日 15時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - ひよこまめさん» うふふ〜古事記には姉弟とあって、スサノオが弟ですよ〜笑 (2016年12月25日 21時) (レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 光希さん» なんだと。………いや!違う!きっと男なんです!(必死) (2016年12月25日 21時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - すみません、月読は女ですよ← (2016年12月25日 20時) (レス) id: 0d1bd762a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこまめ | 作成日時:2015年12月12日 16時