#53 ページ16
まぁ、成り行きで試合をすることになりました。
あぁ、勿論真剣じゃなくて木刀でね。
当たり前だけど、この世界に“剣道”なんてモノはない。
あるのは“剣術”…言ってしまえば人を殺すための技を学ぶもの。
当然、勝敗も面や胴を打って終りではない。
この試合が本当の暗殺の場面だったとき、確実に仕留められるところまで追い詰める。または、相手を戦闘不能に追い込むまでが勝負。
悔しいが、命のやり取りをする彼らから見れば剣道なんてモノはお遊びにしか見えないだろう。
そして、それを10年以上も磨き続ける男性相手にひたすら竹刀を振っていた少女が立ち向かう。
…どんな無理ゲーだ。
更に
相手の父親に推薦され
過度に期待の目を向けられる
+
妹弟達が見ている
= 下手に負けたりしたら色々と詰む。
という鬼畜仕様。
「お姉さ〜ん！頑張って〜！」
うぐっ……いつもは天使な声援も今回だけはただのプレッシャー。
あー、手汗がヤバイ。
「大丈夫だよ、姉ちゃん。
だってアイツ凄く強いじゃん！
ゴリラの一匹や二匹なんてどうってこと
ないって！」
「ちょっとそこぉ！？聞こえてるからね！？」
総悟の悪意しかないコメントに速攻で反応する勲さん。そんなんだから遊ばれるんだよ、いい加減気付いて！？
そしてお前は私のハードルを上げるな。
「でも、ゴリラって凄く狂暴だって聞いたよ？大丈夫かな？」
「」
あれっ？あの、みつばちゃん！？
ちょっ…貴女まで何を言い出すの、お陰で勲さんが息してないんだけど…どうすんのコレ！
「大丈夫、大丈夫。
チンピラのときみたいにきっと瞬殺だよ。」
お前はもう黙ってくれ、頼むから。
「ね？おねーさん？」
確信犯だった！
ニヤリと悪どい顔で笑う総悟に私も確信した。
「あれ〜？
おねーさん、勝ってくれないの？」
…くっそぉ、楽しそうだな、お前。
いーよ、わかったよ。言えばいいんでしょう！？
「何を言ってるのかな、総悟くん。
私がゴリラなんぞに負けるとでも？」
あ”ー！言っちゃたよ、うわぁもう負けらんない。私詰んだな、これ。
「だって！よかったね、姉ちゃん！」
即、天使の笑みでみつばちゃんに報告する総悟。
おいお前、さっきのゲス顔何処いった。
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光希(プロフ) - ひよこまめさん» wwあら、そんな裏設定があったんですかw覚えときますねw (2016年12月26日 15時) (
レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 光希さん» いやっ！古事記を残した人が見たのは、アマテラス様の「コスプレして？」というおねだりによって女装していたツクヨミ様だったんです。ちなみに、スサノオさんは地上の嫁さんが大好き過ぎてあまり帰ってきません。 (2016年12月26日 15時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - ひよこまめさん» うふふ〜古事記には姉弟とあって、スサノオが弟ですよ〜笑 (2016年12月25日 21時) (レス) id: 476a1e2e74 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこまめ(プロフ) - 光希さん» なんだと。………いや！違う！きっと男なんです！(必死) (2016年12月25日 21時) (レス) id: 845d9be9cf (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - すみません、月読は女ですよ← (2016年12月25日 20時) (レス) id: 0d1bd762a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこまめ | 作成日時：2015年12月12日 16時
