其の弐【どうして】トリップ少女、スマホ片手に神になる｡【こうなった】

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＜では、続いて変化(ﾍﾝｹﾞ)をやって見ましょう。＞


変化？……月夜狐はスキルが幻覚に進化したから使えないんじゃ？


＜解、月夜狐も同じように使えます。
　Aの言う通り、幻覚は変化が進化した
　能力ですが、そのプロセスは変わりません｡
　変化と幻覚の違いは己の他に干渉できる
のが無機物だけか、有機物も含むかの違い
だけです。＞


ほぉ………
なるほど、効果範囲が広いのが幻覚ってことね。


＜……理解できたようなので早速実践して
みましょう。＞


はい、出来の悪い生徒ですみません。


＜では、妖気のスイッチを入れてください｡＞


了解。


私は再び大きな電気ストーブを思い浮かべて
妖気を纏った。


＜覚えがいいですね。
中々安定しています、上出来です。＞


えっ、そう？
…本当に！？


＜…本当です。＞


…おっし！やる気でた！


＜……それはよかったです。＞


(後から考えたら、コレってさっきの出来の悪い発言からきたのか。と気付いた。何も知らずにヨイショされてたと思うと何とも恥ずかしい。)


よぉーし、ドンとこぉーーい！


＜……＞


＜まず、変化及び幻覚とは術者の空想の世界
　です｡故に全ては想像力にかかっています｡
　自分の空想の世界を練り混んだ妖気で対象
　を包み込み、念じればそれだけで幻覚は
　完成し発動できます。＞


へぇ〜……あれ？
ってことは妖気が使えたら誰でも出来そうだね？


＜解、不可能です。
先程も述べた通り幻覚には己も含め、対象
に干渉する能力が必要です。＞


＜…想像した世界を写しだす為の干渉能力が
なければ、幻覚や変化をすることは不可能
です。＞


なるほど、よく理解しました。
流石はくーくる先生、解りやすい。


＜それはよかったです。＞

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