◆ ページ6
(Aside)
「………寂しい、です」
後ろからだからリヴァイさんの表情は見えない。言ってしまった後に後悔して、それを隠すように私は彼の大きなその背中に、顔を埋めた。
「ご、ごめんなさい。リヴァイさんが忙しいってこと分かってますし、私が子供みたいなこと言ってることも、我が儘言ってることも分かってます」
リヴァイ「…A」
リヴァイさんは静かに私の名前を呼ぶ。
リヴァイ「…おい、こっちを向け」
「…嫌です」
リヴァイさんの顔を見る勇気も、私のこの顔を見せる勇気もなかった。
溜め息をついたリヴァイさんは、彼の首に回した私の手に自分の手を重ね、ぎゅっと握り、落ち着いた声で言った。
リヴァイ「…怒るとでも思ったのか」
その声があまりにも優しくて、さっきまでの色々な不安が、嘘みたいに溶けていく。
「…怒んないんですか？」
リヴァイさんの言葉にゆっくり顔をあげた私に、彼は振り返る。その鋭い目は、いつもよりたしかに柔らかさを帯びてるようにも見えた。
リヴァイ「…不安にさせて、すまなかった」
素直に謝ったリヴァイさんは、私の頬に触れた。
久しぶりの彼の手の感触に、身体がびくりと反応する。
リヴァイ「…A、」
そのまま耳元で名前を呼ばれる。その甘ったるい声に、脳内までもが侵食されていく。
唇が耳に触れそうな距離。ほぼ吐息のみで言われた「好きだ」という言葉は、私の今までの杞憂を全て完璧に消し去った。
心の穴は埋まったどころか、溢れてきそうな位に愛を与えられる。
しかしそれと同時に、心の底から”彼を欲しい”という貪欲さが顔を出し始める。
痺れるような甘さと妖艶さ。
…なんて、狡い人。
そのまま我慢できずに私から唇を重ねれば、後頭部を押さえられそのまま優しく押し倒された。
「ん、…仕事は、…っ…いいんですか」
リヴァイ「…後でやる今は、」
早くお前に触れさせろ＿＿
そんな甘い声が、脳内に響いた。
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みみみみみ(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭めちゃめちゃ嬉しいです！実は丁度最強組にハマって呪術のお話し書きたいな〜と思っていたので作成しました！そちらも読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月14日 19時) (
レス) id: 8759106b01 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - めちゃくちゃおもしろくて、とても幸せで、私好みのお話でした。次は、五条先生のお話をかいてくれたら嬉しいです！ (2023年1月14日 11時) (レス) @page37 id: 19761245cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月20日 22時
