大切な日 ページ12
※気が早い誕生日のお話しです
12月25日。
それは私にとって、何よりも大切な日だ。
・
(リヴァイside)
年末、調査兵団の活動は緩やかになっていた。冬の寒さの中では巨人の活動も鈍る。壁上固定砲の音も最近は聞こえてこない。
久しぶりに会議も何もない今日、俺はAから、夜の散歩に付き合えと誘われていた。
リヴァイ「…夜？昼じゃダメなのか」
「昼は予定があるんです！
…それとも、もう埋まってたりしますか…？」
リヴァイ「いや、ないが…」
「じゃあ決まりです！」
そんな半ば強引に取り決められた、夜11時からの遅い散歩。まあ明日は休みだからいいのだが。
リヴァイ「…そろそろだな」
時計を見て上着を羽織ると、丁度Aが部屋をノックしに来たところだった。
リヴァイ「…風邪引くなよ」
「防寒対策バッチリです！」
上機嫌にそう言ったAと共に外に出ると､辺りは一面白に染まっていた。
「雪…」
雪なんて別に珍しくもないものをキラキラした目で見つめるA。
空からは大粒の雪が、降ってきては触れてすぐに溶けていく。
リヴァイ「…行き先は？」
「あっ、あっちです！」
夜の冷たい冬の空気に身震いしながら尋ねると、左側を指差したA。
リヴァイ「…行くぞ」
その小さい手をさりげなく握って促すと、Aは笑って隣に並んできた。
…可愛い奴め。
リヴァイ「どこに行くんだ」
「内緒です〜」
繋いでる左手の小さな手から感じる温かさが心地いい。小さな歩幅に合わせながら歩いていると、Aが口を開く。
「もうすぐ新年ですね」
リヴァイ「…あぁ」
「今年も無事…といっていいのかは分からないですけど、終われてよかった」
リヴァイ「無事では決してねぇが…そうだな」
他愛もない話をしながらしばらく歩くと、Aは「もう少しです！」と声を弾ませる｡
辺りを灯しながら、Aが指差した草木を抜けると、そこは街全体を一望出来る高台のようなところだった。
「綺麗でしょ」
嘯いたように言うA。
リヴァイ「あぁ、…綺麗だな」
「そう言ってもらえて良かったです」
街明かりに照らされて言うAの綺麗な横顔に、問いかける。
リヴァイ「それにしても…何故急にここに連れてきたんだ」
「それは…、ちょっと待ってください」
Aは時計を出し、「もう少し！」と言って秒針を凝視し出した。
そして秒針が0時を回ったとき、Aは満面の笑顔で俺に言った。
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みみみみみ(プロフ) - 結菜さん» ありがとうございます😭めちゃめちゃ嬉しいです！実は丁度最強組にハマって呪術のお話し書きたいな〜と思っていたので作成しました！そちらも読んでくださると嬉しいです！ (2023年1月14日 19時) (
レス) id: 8759106b01 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - めちゃくちゃおもしろくて、とても幸せで、私好みのお話でした。次は、五条先生のお話をかいてくれたら嬉しいです！ (2023年1月14日 11時) (レス) @page37 id: 19761245cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月20日 22時
