核心 ページ39
※14ページ目を非公開にしたまま次のお話しを更新してしまっていました！繋がりに疑問を感じた方、大変申し訳ございません。現在もう公開済みですので、読んでいただけますと嬉しいです！
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(リヴァイside)
エルヴィンに呼び出されたのは、Aを班員に紹介する僅か数時間前の事だった。
リヴァイ「…あ？今、…何て言った」
エルヴィン「…デノン・ダーク…”地下街の悪魔”の被害者遺族だ。父親は反王政派の団体に定期的にかなりの寄付をしていたそうだ」
目眩がした。出来ることなら現実を受け入れたくは無いくらいに。
デノンとAを接触させるのは誰がどう考えても危険だ。だが、Aが絶対的な信頼を置いてくれてる俺がAの面倒を見るしかない。
Aが”地下街の悪魔”だと知られた時、守ってやれるのはきっと俺だけだ。
目を閉じて、1度深呼吸をする。気持ちの整理をして、冷静に物事を見るために。
リヴァイ「…それは、デノンが何歳のときの話だ」
エルヴィン「2年前＿まだデノンがお前の班に配属される前の話だ。私も、思い出した事があってな。血相を変えて飛び込んできたデノンが、帰省をするから数日休みをくれと、団長に頼んだのを見た。恐らく、父親の死の報せが届いたからだ」
出来るなら今すぐこの問題を投げ出してしまいたい。どうすればいいのか、俺には分からない。
ただ、＿世界が残酷なのは、いつもの事だ。
リヴァイ「今回の壁外は予定通り俺の班に配属してくれ。…今さら変えるには時間も足りねぇしな。
デノンとAはなるべく接触しないよう気を付けておく」
エルヴィン「…壁外の後はどうするつもりだ」
リヴァイ「…お前は何か考えがあるのか」
エルヴィンは諦めたように目をつぶり、溜め息をひとつ吐いた。
エルヴィン「…Aの存在を正直に話す。中央憲兵の協力のおかげで、街の人々はもう”地下街の悪魔”は憲兵に捕らえられ、平和が訪れたと思っている。…しかし街人は騙せても、調査兵団で同じ時間を過ごし戦う兵士なら、遅かれ早かれAの存在に勘づく奴が出てくるだろう。
…壁外が終わったら、Aからあの牢屋に居たときの事を聞き出す。そして、なるべく人々の同情を煽るよう、エピソードを組み換えて兵士の前で話させる」
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作者名：みみみみみ | 作成日時：2022年9月20日 17時
