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「まあ、ご存知なられないのならばそれでも結構ですよ。―――っと、別れの時間だ…」



ヤバイケメンがそう言ったと同時に、ウー…とパトカーのサイレンの音が。



『あ、さようなら。』



サラッと口から出た言葉。
決して突き放したとかいうのではない。

ただ単純にタラシ野郎がうちのベランダに来たというミラクルが起きまくっただけなのだ。



「…ああそうだ。貴方との出会いを記念し、この花を捧げます。」



『…ああ、ども』




一瞬アニメグッズが欲しいって思った自分をちょっと殴りたい。
流石にデリカシー死にすぎてる。


ヤバイケメンがどっから出したかわからないその花を手に取れば、「では」とにこやかにベランダに飛び乗り、輝く月を背後に、彼がシルクハットを押さえてこちらを向く。





「では、またどこかで会える時を待ちわびております。」



『あ、ハイ』




呆然とヤバイケメンが落ちていくのが見えた。


一瞬ベランダの外に身を出そうとしたが、すぐに彼が空をスイスイとなにかパラグライダーのようなもので空を飛び回る彼を見て部屋に戻った。





夢かと一瞬思ったが、手の内にある黄色いなにかの花を見れば、それは現実なんだと思い知らされた。



















『おかーさーん、この花なに?』



「あら、ゼラニウムじゃない。あんたがこんなもの買うなんて、どうしたの?病気?」



『辛辣だな。』














―――
黄色いゼラニウム…「予期せぬ出会い」

その不審者の名は→←◆



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鍵ホーム(プロフ) - あれ…もしかしてこれ終わりですか…?(泣) (4月20日 15時) (レス) @page40 id: 9881f6affa (このIDを非表示/違反報告)
カルーア - 読んでいる間ずっと笑ってました!更新待ってます、頑張ってください! (5月6日 2時) (レス) @page40 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - とても面白いお話でした!めちゃめちゃ好きなタイプのものでもう最高です!!!更新頑張ってください、次の更新お待ちしております! (2023年2月1日 23時) (レス) id: 6d1f2ce8ab (このIDを非表示/違反報告)
みるき(プロフ) - はわわわわわわ…もうほんとにこの作品好きすぎます…更新頑張ってくださいっ! (2022年11月12日 12時) (レス) @page39 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
たいやきくん - ものすごく面白かったです。逆ハーに加え新一と平次そしてキッドまで入っていてもう最高すぎます!! 次の更新楽しみにしています!! (2022年10月15日 4時) (レス) @page38 id: dd90f074e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかん狐。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/purerisu27/  
作成日時:2022年4月23日 22時

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